日々、忙しい現代人。その多くが睡眠に悩んだことがあるだろう。特に日本は経済協力開発機構(OECD)加盟国の中で睡眠時間が最も短いワースト1位。それを憂慮してか、近年『快眠グッズ』を求める人々も増加している。

「マーケット調査会社の富士経済によると、2024年での睡眠サポート関連市場は1904億円の市場規模が見込まれ、2030年には2162億円という試算があるそうです。今や国民の4~5人に1人は睡眠について悩みがあると見られ、今後も注目は高まるでしょう」(全国紙文化部記者)

 そこで今回、“快眠グッズ”を5つ厳選。実際に効果は高いのか、検証していこう。

 まずは着て寝るだけで血行を促進、肩こりや腰痛を緩和できる疲労回復パジャマを紹介。アスリートも着用するリカバリーウェア、TENTIALの『BAKUNE』シリーズ(税込2万6840円~)は、『家庭用遠赤外線血行促進用衣』として一般医療機器に登録されており、その効果は目を見張るものがあるという。

「“効いた!”という即効性よりジワジワと効果を感じる印象。きっと、こちらを着ていなかったら今頃肩こりや腰痛に苦しめられていたでしょう。心なしか新陳代謝も良くなっているように感じます」(50代男性・システムエンジニア)

 また、毎晩欠かせないのが枕。太陽が展開する『ヒツジのいらない枕』(1万5800円~)は、ふるふるとした感触と重厚感が睡眠の質を底上げしていると、ネット上でも人気を博している。

「頭の重さをしっかりと包み込むような柔らかさが心地よいです」(20代女性・販売員)
「睡眠が浅い方や、寝付きが悪い方には本当におすすめです」(30代男性・事務職)
「寝るのが楽しみになった」(40代男性・運送業)
 
 漢方カウンセラーであり、『ねむりのサロンBlue Moon』を経営する青木優加氏は、現代人の抱える疲れによる睡眠姿勢の悪さが人気の要因ではと語る。

「ベストな寝方は仰向けになって“大の字”で寝ることです。しかし、ストレス負荷の大きい現代人は、身体も疲れてカチカチになりがち。そこで、このようなアイテムがトレンドになったんでしょう。

 また、“うつ伏せ寝”や“横向き寝”の方は、理由が弱った胃腸を守りたい本能からか、呼吸が浅いからなのか、意識してみても良いかも。毛布を抱いたり、お腹の上に湯たんぽを置くのもおすすめですよ」