元SMAPリーダーで国民的タレントだった中居正広(52)が起こした女性トラブルとその対応により、スポンサー企業が80社近く撤退したフジテレビを中心にテレビ界全体が揺れに揺れているが、春の改編期も迫っており、終わる番組、新たに始まる番組の話題も増えつつある。

「中居さんが芸能界を引退。MCを務めていた『だれかtoなかい』の打ち切りが発表されていますが、4月以降は同枠に宮根誠司さん(61)がMCを務める情報・報道番組『Mr.サンデー』(ともにフジテレビ系)が乗り込んでくることになります」(制作会社関係者)

 これまでフジテレビの日曜21時台には『だれかtoなかい』が放送されていたが、4月以降は22時台の『Mr.サンデー』の放送時間を1時間早めて21時からの2時間超の番組となると複数のメディアが報じている。

「テレビ朝日では日曜21時台に有働由美子さん(55)MCの『有働Times』が放送されていますから、春からは宮根さんと有働さんというベテランキャスター2人がモロにぶつかることになります。

 日曜21時台、TBSでは日曜劇場のドラマを放送。現在放送中の松坂桃李さん(36)主演の『御上先生』もそうですが、同枠のドラマはクオリティ、注目度ともに高く、毎クール高い視聴率を取ります。また、まだ正式な発表はされていませんが、日本テレビでは『行列のできる相談所』が終了し、SixTONESの冠番組『Game of SixTONES』がレギュラー化するといいます。

 同時間帯、ドラマ好きはTBSにチャンネルを合わせるでしょうし、SixTONESファンは当然として、若年層やゲーム好きも日テレを見るのではないでしょうか。両番組は視聴者のターゲティング、方向性がはっきりしています。一方で『Mr.サンデー』と『有働Times』は細かくは内容は違いますが、いずれも情報・報道番組。4月以降、両者は全面激突、視聴者の奪い合いになると見られています」(前同)

 2月9日は、4月以降の“前哨戦”とも言える展開となった。同日の『Mr.サンデー』21時から23時9分までの2時間超の編成となり、『有働Times』と同時間帯に放送されたのだ。

「9日の『有働Times』の世帯視聴率は9.0%(すべてビデオリサーチ調べ、関東地区)、個人視聴率は5.3%、コア視聴率(テレビ各局が重視する13~49歳の個人視聴率)は1.9%でした。一方の『Mr.サンデー』は世帯6.9%、個人4.0%、コア2.2%。

 コアは『Mr.サンデー』のほうが少し高かったですが、世帯・個人では『有働Times』の完勝と言える数字だったんです。この日は有働さんがあらためて力を発揮したのではないか、とテレビ関係者の間では言われていますね。

 これまでは放送時間が数分被ることもあった『有働Times』と『Mr.サンデー』ですが、4月以降は同時間帯のライバル番組になる。ともに情報・報道番組ですし、視聴者から比較される対象になると同時に、明暗もはっきりつくことになるのではと見られています。そして、2月9日の結果からもうかがえますが、当面は『有働Times』が優位で動いていくのではないか、とも言われています」(同)