■『有働Times』はテレ朝会長の肝いり番組
前出の民放キー局関係者は続ける。
「フジテレビから企業が撤退したことで、若年層の視聴率が高い日本テレビ、そしてTBSには多くのCM出稿があるといいますが、テレビ朝日にもやはり多く“流れて”きていると。そして、それを好機と見て、テレ朝は『有働Times』に予算をつけて、豪華な企画を展開していくと見られているんです。
それというのも、同番組はテレビ朝日代表取締役会長の早河洋さん(81)の熱烈オファーで実現した、“肝いり番組”だからなんです」
『有働Times』は昨年10月からスタートした番組だが、早河氏は有働が日テレの『news zero』で活躍していた頃から、彼女を起用した番組制作を望んでいたという。
「早河会長は6~7年ほど前から、有働さんに熱烈なラブコールを送っていたと言われていますね。彼女のキャスターとしての手腕、明るいキャラクター、そして男女両方から評価されている人気面に期待していたのだと思われます。
ただ、有働さんは『zero』に全力投球だったため、ラブコールに対して“いずれは……”という感じだったといいます。そして、有働さんが昨年3月末で『zero』を卒業することになり、ついに『有働Times』が実現したと。そのように『有働Times』はまさに早河会長がやりたかった番組。テレ朝のトップですから、想定より増えた広告収入を肝いり番組に投入するのは難しい話ではないでしょう。
そうして、大きな制作費がかかるニューヨークでの松井氏のインタビューが実現した、と言われているんです」(前同)
松井氏のインタビューが組まれた1月19日放送の『有働Times』は90分拡大スペシャルで、視聴率は世帯8.3%(関東地区/ビデオリサーチ調べ)、個人4.8%。その数字は、同時間帯に放送された番組では、松坂桃李(36)主演の日曜劇場ドラマ『御上先生』(TBS系)に次ぐ高い数字だった。
「松井氏のインタビューはかなり反響がありましたし、今後も同番組には十分な予算が確保されていくのではないでしょうか。日曜夜9時台は人気番組が多い視聴率激戦区ですが、『有働Times』は今後も、豪華な企画を時折うって、戦っていくと見られています。
同時間帯ではヒット作を連発しているTBSの『日曜劇場』があるほか、日本テレビとフジテレビは春の改編で顔触れが変わるだけに、注目ですね」(同)
日テレは『行列のできる相談所』が終了し、4月から人気アイドルグループ・SixTONESの冠バラエティ番組『Game of SixTONES』が放送予定だと多くのメディアで報じられている。フジテレビも『だれかtoなかい』の終了を受けて、10時台の報道・情報番組『Mr.サンデー』の開始時間を1時間早めて、9時からの2時間超の番組となると複数のメディアが報じている。
“臨時予算”がついたことで豪華企画が実現できたのかもしれない『有働Times』。注目度を増す同番組は今後、“テレ朝の日曜日夜の顔”になっていくのかもしれない――。