橋本環奈(26)主演のNHK連続テレビ小説『おむすび』。3月末で最終回を迎える本作には、厳しい声が多数寄せられている――。
『おむすび』は、橋本演じる平成元年生まれのヒロイン・米田結が高校時代に“ギャル文化”と出会い、やがて栄養士として人の心と未来を結んでいくという“平成青春グラフィティ”作品。物語は最終章を迎え、主人公の結は、管理栄養士として大阪新淀川記念病院で働いている。
現在放送中の第21週(2月24日~28日)では、松平健(71)演じる結の祖父・永吉が序盤以来久しぶりに登場。永吉が亡くなり葬式が開かれるまでが描かれた。
【以下、『おむすび』のネタバレを含みます】
永吉(松平)の息子で結の父である聖人(北村有起哉/50)は永吉を嫌っていた。その理由は聖人の大学進学のためのお金を勝手に使ったうえ、理由も明かさなかったから。
実は、永吉は人助けのためにお金を使ったが相手と連絡が取れなくなりお金が戻ってこなかった、という事情を知った聖人は、同じ立場だったら自分もそうしただろうな、と永吉と和解。
そして、聖人らが住む神戸に来ていた永吉が地元の福岡・糸島に帰る日、結(橋本)は「記念にみんなであれやらん?」と誘い、米田家が勢ぞろいしたプリクラを撮影。中央で永吉がポーズを決めたプリクラが映し出されると、「その1か月後、永吉さんはこの世を去りました」とナレーションが流れて終わったのだ。
「永吉の死は直接描かれず、視聴者にナレーションで訃報を伝える“ナレ死”で処理されました。これは、番組サイドには明確な狙いがあったのですが……超大物俳優である松平さん演じる人気キャラの死を“雑に処理された”と受け取った視聴者が多かったようで、Xには厳しい意見が寄せられることに。今回の件を含めて、『おむすび』の“ダイジェスト感”について指摘する声が、多く寄せられていますね」(テレビ誌編集者)
『おむすび』制作統括の真鍋斎氏は2月27日配信の『リアルサウンド』インタビューで、《今際の際に何か大事なことを残して去っていくというよりも、やはり元気な永吉の姿を最後まで見せたいと。少し体が弱ったところを聖人、結なりに感じるような描写はありますが、基本的には元気で豪快な永吉のイメージのまま亡くなっていくのが一番ふさわしいのではないかと思って、このようなかたちを選びました》と、コメント。
永吉は最期まで元気なまま、老衰で眠るように亡くなった、という裏設定も明かした。