「今春の日テレの大改編の裏には、テレ朝の存在があります」
制作会社関係者はこう話す。
3月4日、日本テレビは2025年春の改編説明会を行ない、近年稀に見る大改編を断行することを明らかにした。同局のコンテンツ戦略局マーケティングコミュニケーション部長・伊藤加寿子氏は「ここ最近に例を見ない大改編となる」と説明。説明会の進行を務めた杉原凜アナウンサー(28)はキャッチコピー「新ワク!」を紹介し、「これまでの枠を超えたワクワクする施策を展開していく」と伝えた。
改編のポイントは「プライム帯の弱点(水曜・土曜・日曜)の強化」と「約30年ぶりに土曜日の朝昼が変わる」で、約30年ぶりに土曜日の朝昼を改編し、土曜の朝の顔だった『ズームイン!サタデー』と『ウェークアップ』が終了。『シューイチ』が土曜朝にも進出してくることになる。
水曜夜は20時に千鳥とかまいたちの冠番組『千鳥かまいたちゴールデンアワー』を編成。22時はドラマ枠となり、土曜22時のドラマ枠を水曜22時枠に移動する。
土曜20時からは『1億人の大質問!?笑ってコラえて!』、22時からは『with MUSIC』、日曜21時からはSixTONESの冠番組『Golden SixTONES』を放送する。
「今回の大改編はライバルのテレビ朝日からの視聴率3冠奪還を意識したものでもあると言われています。日テレは、テレ朝に『2024年年間平均視聴率』で完敗を喫してしまいましたからね」(前出の制作会社関係者)
テレビ朝日は1月2日、「2024年年間平均視聴率」(2024年1月1日~12月29日で、個人全体・世帯ともに3冠(全日帯・ゴールデン帯・プライム帯)を獲得したと発表した。
「テレビ界では13~49歳のコア視聴率が重視されていて、これに関しては日テレは他局を圧倒しています。ただ、世帯と個人視聴率ではテレ朝に3冠の座を奪われてしまったんです。この事態に日テレの上層部は相当の焦りを感じているそうですが、そんな日テレの目の上のたんこぶとも言えるテレ朝の好調をけん引している代表的な番組というのが『ザワつく!金曜日』ですよね」(前同)