今期放送のドラマには豪華なキャストや演出、脚本家を揃えるなど、局側が力を入れたものの、その期待が空振りとなってしまった3作品がある。

 各ドラマは終盤戦を迎え、早い作品はすでに最終回を迎えている。その中で、松本潤主演のNHK大河ドラマどうする家康』(12月まで放送継続中)は、初回の平均世帯視聴率15.4%(ビデオリサーチ調べ/関東地区)と、この10年間で18年放送の『西郷どん』と並ぶ最低値となる、不本意なスタート。その後もズルズルと沈み続けている

 また、妻夫木聡主演の日曜劇場『Get Ready!』(TBS系)は、初回は10.2%と2桁スタートを切ったが、第4話で1桁台に落ちてからは低迷続き。西島秀俊主演の木曜ドラマ『警視庁アウトサイダー』(テレビ朝日系)も、初回と最終回は2桁台にのせたが、それ以外は1桁台だった。

 どの作品も、メインから脇役まで実力あるキャストを揃え、今期放送のドラマの中では遜色がない視聴率だが、それぞれのドラマ枠としては物足りない数字ばかりで、失敗と言える。そこには、ある共通点があるようだ。