■宮司アナの社外評価は高まる一方で……

 俳優の長澤まさみ(37)が主演を務め、22年10月クールに放送された『エルピス』はテレビ局を舞台に、エースの座から転落した女性アナウンサーが、彼女に共鳴した仲間とともに冤罪事件の真相究明をしていくという社会派エンターテインメント作品。

 23年7月、宮司アナは同作の佐野亜裕美プロデューサーにインタビューを行なっており、「報道番組が題材ということもあり、『エルピス』を毎週食い入るように見ていた私は、主人公の恵那(長澤)が組織と戦いながら自分の生き方を見つめ直す姿に大きな勇気をもらった」と語っていた。

「フジテレビのアナウンサーとして、一連の問題に初めて心境を明かしたのも『イット!』での宮司アナでしたね。『フジテレビの反省』の斬り込んだ内容もあり、彼女の存在感は局外で増していっているようで、今や“お台場の長澤まさみ”とも言えそうな存在になっていますよね。

 ただ、番組の内容と宮司アナは評価されている一方、『イット!』の視聴率は苦戦を続けています。世帯視聴率は4%台で、同時間帯の『news every.』(日本テレビ系)、『スーパーJチャンネル』(テレビ朝日系)、『Nスタ』(TBS系)に比べると抜けて低く、主要民放キー局で最下位ですからね。

 宮司アナをはじめとする『イット!』の出演者とスタッフは、フジテレビの膿を出し切ろうと奮闘しているようですが、実際は、それほど多くの視聴者はフジテレビにチャンネルを合わせていない状態です。そんな状況にもあるため、攻めた報道でカリスマ化しつつある宮司アナに対して、“いかがなものか……”といった声もフジテレビ内部にはあるそうです」(前同)

 ジャーナリズム精神あふれる宮司アナは、自局の闇を鋭く指摘し、さらには低視聴率に喘ぐ『イット!』を救うことができるのだろうか。