本サイトでは以前、「最高だった大河ドラマ」についての調査を実施。NHK大河ドラマは、1年間という長期にわたって一人の人物の人生や、その人の生きた背景が描かれ、壮大なストーリーが魅力だ。
今年放送の横浜流星主演のNHK大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』は、江戸時代中期に吉原で生まれ、多くの浮世絵師や作家を世に広めた主人公・蔦屋重三郎の生涯が描かれ、彼を取り巻く周辺の人々の活躍も好評だ。
同ドラマでは、小芝風花演じる蔦重の幼なじみで想い人である花魁・瀬川の人気も高かったが、3月9日放送の第10話で、瀬川が身請けされてメインストーリーから退場し、翌週の視聴率がダウンするという現象もみられた。
1年間放送される大河ドラマは長いだけに中だるみすることもあり、途中離脱する視聴者も多い。今回は2010年以降放送の大河ドラマに注目。40~50代の男女100人に「残念だった大河ドラマ」について聞いてみた。(アンケートサイト「ボイスノート」調べ)
第10位(4.0%)は、『真田丸』『西郷どん』が同率ランクイン。
2018年放送の鈴木亮平主演『西郷どん』は、鈴木が明治維新の立役者として愛される西郷隆盛の生涯を演じた。鈴木は役作りで約100キロまで増量、西郷を人間味溢れるキャラクターに仕上げた。
「鈴木亮平さんの良いところがあまり出せていなかった」(49歳/男性/コンピュータ関連技術職)
「全体的な雰囲気、テンポ」(46歳/男性)
2016年放送の堺雅人主演『真田丸』は、三谷幸喜氏が脚本を担当した。堺演じる戦国時代の武将・真田信繁が父や兄をはじめとした家族とともに、戦国の世を生き抜く姿を描いた。同ドラマでは、重要人物が冒頭でナレーションだけで死んでしまう“ナレ死”も話題になった。
「堺雅人さん主演だったので期待していたが、ストーリーがもうひとつだった」(49歳/男性)
「最後、亡くなった後が分からなくてモヤモヤした」(41歳/男性)
「不完全燃焼感があった」(47歳/男性/会社経営・役員)
第7位(5.0%)は、『江~姫たちの戦国~』『麒麟がくる』『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』。
2011年放送の上野樹里主演『江~姫たちの戦国~』は、織田信長の妹・市を母とする日本の歴史上最も有名な三姉妹の末っ子に生まれた江を上野が演じ、その波乱万丈な生涯が描かれた。劇中は史実と違う点も多く、そうした展開に批判の声もあった。
「江のセリフや行動に違和感がありすぎた」(56歳/男性/コンピュータ関連技術職)
「全体の雰囲気が軽かった」(58歳/女性)
「奇想天外すぎた」(57歳/女性)
2020年放送の長谷川博己主演『麒麟がくる』は、”裏切者”というイメージもある智将・明智光秀が初めて大河ドラマの主人公になったことでも注目された。長谷川はそんな光秀の半生を繊細に熱演、当時、帰蝶役に抜擢された沢尻エリカが不祥事で降板し、急遽、川口春奈が代役を務めたが、その好演も話題だった。最終回の含みのある終わり方がSNSで物議を醸した。
「よく理解できなかったから」(53歳/女性/総務・人事・事務)
「配役がいまいちハマっていなかった」(57歳/男性)
「終わり方にがっかり」(53歳/男性)
現在放送中の横浜流星主演『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』は、江戸時代中期を舞台に横浜流星演じる主人公・蔦屋重三郎が江戸のメディア王にのし上がっていく姿を描いている。小芝風花演じる主人公の幼なじみの花魁・五代目瀬川(花の井)の妖艶なたたずまいも話題になった。
また第1話では、亡くなった女郎たちが裸で葬られるシーンがあり、その攻めた映像が賛否を呼んだ。
「吉原のことが描かれており、ちょっと家族で見づらい内容」(52歳/女性/主婦)
「ストーリーに馴染みがなく、いまいちのめり込めていない」(53歳/男性)
「ストーリーの展開が退屈」(45歳/男性/コンピュータ関連技術職)