■「表現として、営業妨害に近いと言ったんです」

――当時、そして現在の心境をお聞かせください。

「番組の趣旨としては、映像を見た通りにかまいたちが感想を述べて、“すごい”ポイントを押す、ということなんだけれど、多くのお客さんから、パッと見では“評価としての点数”に感じると言われまして。あるお店は140点なのに『七厘家』は6点、みたいに感じる人は多いのではないかと……。

 特に年配の方はSNSをやらない人も多いですから、単純に“評価”だと感じる人が多いと思うし、“失礼な表現だったと思う”と多くのお客さんに言われて。僕もほんとにそれはそう思います。

 もちろんそういう趣旨でなかったのは僕も分かりますけど、そう見えますよね。しかも、かまいたちが“なぁ~んだ”とか言ってるから……表現として、営業妨害に近いと言ったんです。

 それで、裏事情を聞いたら、SNSにも書いたんですけど、制作スタッフ側は最後にあれ(※メニューご開帳)を出せば面白いと思って大トリにしていて、フジテレビの方もそれは聞いていたと。

 ただ、かまいまちにも『七厘家』が激怒しているというのは伝えたけど、かまいたちからは“それなら最初から言ってもらわないと。思ったようにいいねを押せって言われたから”と言われたらしいんです。

 でも、日本人ってそういう文化じゃないと思うんですよ。悪意がないから謝罪しないとか、そういう文化ではないですから、そこはまだちょっと納得いってないですね。“悪気はなかったけど、不快に思ったらならそこは申し訳なかった”と、一言くらい言うべきだと思うんですよね。それは今もそう思っています。

 ただ、フジテレビと制作スタッフは誠意をもって謝罪してくださったし、制作側にも悪意はなかったんですよね。一生懸命新しい映像を作って、次の放送でひと枠使って放送するわけですから。今はフジテレビと制作スタッフには、不快感は持っていません」

 思わぬ騒動に発展したフジテレビのグルメバラエティ番組『かまいまち』。番組制作の過程に強引なところがあったのだろうが……とにもかくにも、なかなか聞かない“やり直し放送”がある27日夜7時からの番組には注目だろう。