■安藤サクラが支持される理由
安藤は、以前にも女優と母親の間で悩んだ経験があった。
「出産したばかりの2018年、NHK朝の連続テレビ小説『まんぷく』のヒロインに抜擢された安藤さんですが、実はオファーから1か月間も承諾するか悩んだそうです」(前同)
安藤の背中を押したのは他でもない家族だったという。
「安藤さんの父親は俳優の奥田瑛二さん(72)、母親はエッセイストの安藤和津さん(75)。
さらに、ご主人の柄本さんの父親は柄本明さん(74)、母親は女優の角替和枝さん(2018年逝去・享年64)、弟は柄本時生さん(33)という芸能一家です。
そのため、安藤さんが朝ドラヒロインを受けるか迷っていた際にも、何度もオーディションに落選してヒロインに憧れ続けた姿を知っていた家族から、背中を押されたといいます。
その安藤さんの状況にNHK側も理解を示し、異例のフルサポートすることを約束。朝ドラ史上初の『ママさんヒロイン』となったことでも有名です」(前同)
朝ドラ撮影時には、NHK側は撮影所にキッズスペースを開設。安藤は毎日子供をNHKに連れて撮影に臨んだという。
「安藤さんは女優として、2世でもありママでもあり、さらに夫婦で俳優という“3部門”制覇していると言っても過言ではない。そうした経験も安藤さんの唯一無二の個性を形づくっていますよね。
『ブラッシュアップライフ』では、夫が窪田正孝さんである水川さん、玉木宏さんである木南さんと、“夫婦俳優”陣が話題になりましたが、主演である安藤さんがやはり出色でした」(前同)
SNS上でも
《子育てと仕事のバランスがとれない全てのお母さんに伝えたい。正直に伝えていい。できない事も含めて素直に言葉にすればいい。安藤サクラさんの涙に答えがあった》
《やっぱ安藤サクラと柄本佑の夫婦素敵すぎるな、、、安藤サクラのスピーチ同じ社会で働く女性としてすごいグッときた、、、》
《ず〜〜〜〜〜〜〜っと天才女優の安藤サクラが撮影途中で子供に会うために帰ったり仕事を辞めるか悩み、最優秀助演女優賞のスピーチで涙を浮かべながら「(仕事と育児の両立)私にはできない、でもパートナーと相談しながら続けていく」と言う会場に同じ俳優として歩んでいる配偶者がいるの、映画じゃん》
《安藤サクラさんの「私の娘は目が小さい。でもあんたがティーンになる頃には、私がその顔流行らせてやるから待ってな」に心底惚れる。個性を消してまで、多数派に染まる意味はない。“時代が私についてきてないだけ”。これくらい強気で生きていきたいよね》
と、安藤の生き方に共感する女性たちのコメントで溢れていた。
圧倒的な演技力で賞賛されてきた安藤も、1人の女性としてのある意味“普通”の悩みを抱えている。そして、飾ることなく率直に表明することができる。自然体でいられることが、安藤の大きな魅力の1つなのだろう。
今後の安藤のさらなる活躍に期待したい。