阿部寛(60)主演の日曜劇場『キャスター』(TBS系/毎週よる9時)の第7話が、5月25日に放送される。18日放送の第6話は、不倫・二股疑惑で世間を騒がせ、来年のNHK大河ドラマ『豊臣兄弟!』の出演辞退で注目されている永野芽郁(25)が、本作でも最終回を待たずに退場することを予感させた。

 同ドラマはテレビ局の報道番組を舞台に、型破りなキャスター・進藤壮一(阿部)が、周囲を巻き込みながら真実を追求し、社会の闇を暴いていく社会派エンターテインメント。今回は永野演じる総合演出・崎久保華がメインで、出演シーンも多かったが、二股疑惑に名前が挙がったAD役のキム・ムジュン(26)は、前回に続いて出番がなかった。

 第6話は、脳死と診断された夫の肺を娘に移植したいと訴える藤井真弓(中村アン/37)を取材した崎久保は、現行の臓器移植制度が移植を阻んでいると『ニュースゲート』で報じる。放送をきっかけに応援の声が広がるが、真弓が健康でドナーになれると報じた週刊誌の記事で、同情は一気に非難へと変わってしまう。

 さらに、脳死の夫が心停止し、肺の移植は不可能になってしまう。真弓は娘と血縁関係がないことを隠したいために、持病があってドナーになれないと嘘をついたと明かし、娘を救うべく海外で臓器移植を受けようと試みる。だが、真弓をサポートするNPO「ひまわりネット」は、進藤がずっと追っていた「難病支援の輪」の後継団体で……という展開。

 これまでの“悪に悪を重ねる”複雑な構成でなく、すっきりしたストーリーになり、身内を騙すどんでん返しが絶妙なタイミングで起こって盛り上がった今回。X上でも、《二転三転するストーリーに目が離せないし、息つく間もないスピード感で1時間があっという間。進藤、崎久保の過去と現在と繋がってきて面白くなってきた》など、称賛の声が多い。