■直前の主演作は最終的に60億超のメガヒットとなったが…
永野の『かくかくしかじか』の直前の主演映画は、佐藤健(36)とのダブル主演となった『はたらく細胞』(24年12月13日公開)。原作は清水茜氏による同名の漫画(講談社)で、シリーズ累計900万部を超え、子どもたちにも大人気の作品。多くのプロモーションもあって、映画の興行収入は公開3日間で8.4億円、10日間で17.5億円というハイペースで、最終的には興行収入は62億円を突破している。
「『かくかくしかじか』の製作委員会にはフジテレビが入っていますが、永野さん主演の『はたらく細胞』のメガヒットぶりから、“数字を持っている女優”の永野さんに強い期待を寄せていたところもありそうですよね。『はたらく細胞』と比較するのは少々酷かもしれませんが、結果としては『かくかくしかじか』の2週目時点での数字は、『はたらく細胞』の10日間での数字の4分の1です。
プロモーションにかけたお金、時間は『はたらく細胞』のほうが圧倒的に多いと思われますが、上映館数はそう変わらないんです。『かくかくしかじか』の初週公開館数は357館。『はたらく細胞』の初週公開館数は365館でした。なので、『はたらく細胞』まではいかなくても、もう少しは……というところが『かくかくしかじか』関係者の本音ではないでしょうか」(前出の芸能プロ関係者)
初週公開館数が『かくかくしかじか』と同様に350館前後である、最近の映画の公開序盤の興行収入は以下の通り。『グランメゾンパリ』以外は小説や漫画の実写化作品となっている。
・『ブルーピリオド』(24年8月9日公開/343館)/眞栄田郷敦(25)主演/4日間で1.5億円/17日間で3.8億円
・『グランメゾンパリ』(24年12月30日公開/373館)/木村拓哉(52)主演/3日間で3.8億円/7日間で13.9億
・『トリリオンゲーム』(25年2月14日公開/340館)/Snow Man・目黒蓮(28)主演/3日間で6.1億円/11日間で12億円
・『#真相をお話しします』(25年4月25日公開/355館)/timelesz・菊池風磨(30)とMrs.GREEN APPLE・大森元貴(28)主演/公開3日間で4.8億円/13日間で13.4億円
ちなみに、『グランメゾンパリ』は25年3月2日に興収40億2000万円突破、『トリリオンゲーム』は4月13日に興収20億突破が発表されている。