5月末、主要民放キー局テレビでは定例会見が開かれたが、どの局も国民的グループ・に言及することとなった――。

 嵐は2020年末の無観客ライブを最後に活動を休止していたが、5月6日、来春にラストツアーを行ない、26年5月末でグループとしての活動を終了することをファンクラブ会員向けの動画で発表。コロナ禍で実現できなかった「ファンに直接感謝を伝えること」について、1年半ほど前から何度も話し合いを重ねてきたと動画内で明かした。

「嵐はかつて、テレビで冠番組を持ち、各局の音楽番組でも常連でしたよね。活動休止直前まで日本テレビの『嵐にしやがれ』とフジテレビの『VS嵐』の2番組は大人気だったし、TBSでも『ひみつの嵐ちゃん!』(08年4月~13年3月末)という人気冠番組を持っていました。

 テレビ朝日を象徴する音楽番組『ミュージックステーション』では、計140回出演で歴代アーティスト別出演回数3位という記録も。各局の大型音楽特番にも引っ張りだこでした。

 そんな国民的グループ・嵐が、来年5月末で活動を終えると公表したわけですから、どの局からも5人への感謝や、“活動終了までに一緒に仕事をしたい”という発言が相次ぎましたね」(ワイドショー関係者)

 日本テレビの福田博之社長は5月26日の定例会見で、嵐について「日本テレビにとって特別な存在であることは間違いありません」と言及。特番制作や音楽番組を「とてもやりたい」と、強い意欲を見せた。

 テレビ朝日の篠塚浩社長は同月22日の定例会見で「大変お世話になりました」と感謝の思いを口にした。「活動終了までファンや視聴者をどう楽しませていくのか期待していきたい」「もし我々にできることがあれば、させていただきたい」と、オファーへ意欲を示していた。

 TBSの龍宝正峰社長は同月28日の定例会見で、嵐に「感謝しかございません」と一言。「もしそういう機会をいただけるのならば、ぜひTBSから元気な嵐の姿をお届けできればと思っております」と、やはり出演オファーを匂わせていた。