■視聴率が良くてもマンネリ化による終了はあり得る

 打ち切り説が報じられた『しゃべくり』だが、その強みはゲストのバリエーションの豊かさ。北海道日本ハムファイターズの新庄剛志監督(53)や、阿部一二三選手(27)らパリ五輪メダリストなどの一流アスリートが集結することもある。映画やドラマに主演する超一流俳優が出演することも。

「豪華ゲストを相手に、くりぃむしちゅーらレギュラー陣が軽快なトークで魅力を引き出していくのが楽しい番組ですよね。

 ただ、視聴率は好調ですが、『週刊女性』に報じられたように、確かにマンネリ化を指摘されているところはありましたね。同番組は3年前、2022年4月から現在の放送枠へ移動しましたが、その頃から始まった新企画『クイズ私のこと覚えてますか?』にも“つまらない”という声が出ていて……マンネリ化回避に苦戦しているところはありそうです」(前出の制作会社関係者)

「クイズ私のこと覚えてますか?」は、過去にゲストと何らかの関係があった人が集まり、どこで出会ったのかをゲストが思い出すクイズ企画。最近では5月26日放送回に歌手・MISIA(46)が出演するにあたり、地元・長崎県対馬の同級生、後輩、恩師などが続々と登場した。

 このコーナーに限らず、地元の友人や学校の先生など、ゲストに縁がある一般人がサプライズ出演する展開もこのところ増えている。一般人を出演させることには“ゲストの掘り下げにもつながっている”と好意的な声もあるものの、

《最近、一般人がよく出るね 知らん人だからこっちはつまんないだよ》
《このゲストコーナーがマジでいらねぇんだよこんなの無かったじゃんどうしちまったんだよしゃべくり》
《しゃべくり007、最近ほんとにつまらないのなんで??昔の同級生とか初恋の人とかこの人覚えてますか?とかどうでも良いのよ。何年か前までは面白かったのにな~》

 など、不満や低評価の声も寄せられている。

 前出の制作会社関係者は続ける。

「そして、日テレはバラエティ番組にとても厳しい局なんです。いくら数字が堅調でも、マンネリ化が進んで将来性が感じられなくなれば、容赦なく打ち切るともっぱら。ですから、視聴率が良くても『しゃべくり』が打ち切られない保証はないんです。今年3月に終了した『行列のできる相談所』も、視聴率は最後まで悪くはなかったですからね」(前同)

『行列』は、2002年4月に『行列のできる法律相談所』としてスタート。当初はタイトル通り「法律」がテーマの番組だったが、21年10月には現在の番組タイトルに変わり、その頃には“法律”要素はかなり薄れていた。後期は“番組の趣旨がよく分からない”という声も少なくなく、マンネリ化が長らく指摘されていた。