芳根京子(28)主演、本田響矢(25)が相手役を務めるフジテレビ木曜劇場『波うららかに、めおと日和』(夜10時~)の第7話が、6月5日に放送される。
同ドラマは見逃し配信・TVerでの「お気に入り登録者数」が春ドラマ3位の106.8万人(4日夕方5時時点)で視聴率も右肩上がり。そんな話題のドラマの背景には、「NHKの存在がある」とささやかれている――。
『波うららかに、めおと日和』は、講談社のマンガアプリ『コミックDAYS』で連載中の西香はち氏の同名マンガが原作。日中戦争が勃発する前年の昭和11年(1936年)を舞台に、歯がゆくも愛らしい“新婚夫婦の甘酸っぱい時間”を丁寧に描くハートフル・昭和新婚ラブコメディー作品だ。芳根が男性経験ゼロの主人公・江端なつ美、本田がその夫で硬派な帝国海軍中尉・瀧昌を演じる。
同作で描かれるピュアで“ウブきゅん”な夫婦生活は視聴者の間で大沸騰。第6話(5月29日放送)ではあまりにも初々しい“初夜シーン”が描かれ、《キュン死する》《美しすぎる》といった絶賛の声が多く寄せられることになった。
「甘々な恋愛描写が大人気の『めおと日和』ですが、魅力はそれだけではありません。戦前の昭和、その時代を生きる人々の暮らしが丁寧に描かれていて、作品のクオリティの高さが言われていますね。穏やかで何気ない日常がしっかりと描写されていて、NHK朝ドラを連想する視聴者も少なくありません」(女性誌編集者)
朝ドラでは、戦前から戦後を舞台に生きる夫婦を描く作品が多い。現在放送中で今田美桜(28)が主演を務める『あんぱん』もそうだ。
『めおと日和』には、
《芳根京子ちゃん、すごいなあ…朝ドラをみてるみたいだ…初々しさがすごいのに、わざとらしさがなく、ほんと凄い》
《丁寧な描写は、良質な朝ドラに通じるものがある。アクシデントやセリフで繋ぐのではなくて、こういう画で魅せる演出は嬉しい》
《朝ドラチックで キュンキュンで可愛いドラマ》
といった、朝ドラを連想する声も多く寄せられている。
そんな朝ドラ感もある話題作『めおと日和』だが――制作会社関係者は「実は、『めおと日和』にはNHKの作品が影響を与えているところがある、と考えられているんです」と言い、こう続ける。
「NHKでは今、朝ドラ、大河以外にも多くのドラマが制作されていますが、その撮影でフジテレビが保有する東京・お台場の湾岸スタジオを利用することもあるんです。
NHKで昨年2月に放送された岸井ゆきのさん(33)主演、松山ケンイチさん(40)も出演した病院ドラマ『お別れホスピタル』(全4話)も、一部シーンが湾岸スタジオで撮られたことが明らかになっています。少し古い時代の作品を制作する際に利用することもあるといいますね。
そうなると、湾岸スタジオのスタッフはNHKの制作陣のドラマづくりを見られるわけで、NHKのドラマ制作のノウハウを学び、吸収できる。それが、フジテレビドラマのクオリティ向上にも生きる、ということです。
TBSも過去、同様の流れでNHKからノウハウを学び、それによって名作ドラマが生まれたと言われていますね」