■中居氏サイドの第三者委員会への反撃、その“目的”は――
6月3日に古市氏はXで、
《「二次被害」を理由に回答を拒否するなら、そもそも3月31日、報告書も関係者だけに開示して、世間に公表しなければよかった》(※編集部註:3月31日に第三者委員会が公表した報告書。そこで中居氏の行為は「性加害」と認定された)
《「二次被害」というマジックワードを武器に、説明責任から逃げ続けるなら、第三者委員会の信頼性そのものが失われかねない》
などと持論を展開している。性暴力の証拠を開示することで二次被害が生まれる可能性があるゆえ、開示を《差し控える》ことは“武器”と言えるのか――。
「性的な『一次被害』があって、(当事者および関係者の)対応に問題があったのなら、これを世に問うのは正当な行為。これに心無い『二次被害』を起こすほうが悪いし、それをできるだけなくそうとするのは当たり前です。これに対して“二次被害がいやなら、そもそも公表するな”と言うのは、“本末転倒”な意見でしょう」
第三者委員会からの“シャットダウン”を受けた形の中居氏だが、果たして今後、どのような動きを見せるだろうか――。
西脇亨輔(にしわき・きょうすけ) 元テレビ朝日法務部長。弁護士。1970年生まれ。東京大学法学部在学中の92年に司法試験合格後、95年4月にアナウンサーとしてテレビ朝日に入社。『ニュースステーション』『やじうまワイド』などを担当後、07年に法務部へ異動。法務部長を経て23年に退社、現在は弁護士業務とともにYouTube『西脇亨輔チャンネル』で発信を続けている。著書に自身の裁判を記録した『孤闘 三浦瑠麗裁判1345日』(幻冬舎刊)。