■『キャスター』で株を上げた女優
「視聴率がどんどん下降し、主演作がなかなか厳しい結果に終わりそうな阿部さん、文春砲を受けて、明らかにダメージを受けてしまった永野さんとムジュンさん。彼らにとって『キャスター』は思うようにいかなかった作品と言えるかもしれません。
一方で、同作で演技が評価されたり、大きな存在感を発揮したりと、株を上げた女優もいます。彼女たちにとっては、『キャスター』は大きなプラスとなった作品と言えそうです」(前出のテレビ誌編集者)
『キャスター』で株を上げた女優――1人目は、『ニュースゲート』のアナウンサー・小池奈美役でレギュラー出演している月城かなと(34)。
月城は2009年に宝塚歌劇団へ入団し、24年7月に退団後すぐに大手芸能プロダクションに所属した元宝塚女優。『キャスター』が初の連続ドラマ出演だった。
「月城さんは爽やかで美しいビジュアルだけでなく、発声も完璧。初回放送後には、彼女を本職のアナウンサーだと勘違いする声が多く寄せられるなど、宝塚ファン以外からの人気を獲得することに成功しました。
また、月城さんはとてもフランクで優しい方だと評判で、現場スタッフの間でも人気があるそう。視聴者だけでなく、業界内でも好かれているということで、今後、さらなる活躍は必至でしょうね」(前同)
2人目の「株上げ女優」は、準レギュラー出演者。
「阿部さん演じる進藤の娘・すみれ役の堀越麗禾(れいか)さん(13)ですね。ご存知の通り、堀越さんは十三代目市川團十郎さん(47)の娘で、舞踏家の四代目市川ぼたんとしても活躍していますが、女優として早くも頭角を現していて――『日曜劇場』に出演するのも、今回が2度目です」(同)
堀越は嵐・二宮和也(41)主演の医療ドラマ『ブラックペアン シーズン2』(24年7月期)の第2話・第9話・最終話に出演。第2話では“大切な人のために主人公(二宮)に賭けを挑む”という役を熱演。第9話・最終話では心臓疾患となり手術を受ける、という役で再登場した。
そんな堀越は今回、『キャスター』では主人公の娘という目立つ役どころ。父・進藤との仲は冷え切っており、第4話では“もう関わりたくないから”というネガティブな理由で事件解決に協力した。
堀越のどこか影を感じさせる演技、強い目力などを評価する声は多く、
《市川…じゃない堀越麗禾ちゃん、毎回複雑な表情が上手だなぁ》
《阿部さんとの演技合戦に釘付け》
《父譲りの目力ハンパないって!阿部さんとの掛け合いも鳥肌モノなんですけど!》
といった、繊細な演技を絶賛する声が寄せられている。