今田美桜(28)主演、北村匠海(27)が相手役を務めるNHK連続テレビ小説あんぱん』。同ドラマで中沢元紀(25)が演じる“弟・千尋”に、残酷な退場フラグが立っている――。

【以下、『あんぱん』ネタバレを含みます】

『あんぱん』は、国民的キャラクター『アンパンマン』を生んだ漫画家・やなせたかしさんと妻の小松暢(こまつ・のぶ)さん夫妻をモチーフにした作品。今田が暢さんをモデルにしたヒロイン・朝田のぶを、北村がやなせさんをモデルにした柳井嵩を演じる。中沢演じる嵩の弟・千尋のモデルは、やなせさんの弟・柳瀬千尋さん。

 時代は太平洋戦争の真っ只中。6月11日放送回で1944年(昭和19年)7月に突入した。嵩が陸軍伍長となった一方で、千尋は海軍予備学生に志願して、海軍少尉となっていた。同回で兄弟は3年ぶりの再会を果たした。

「千尋は法律家を目指して京都帝国大学に進学していましたが、卒業が繰り上げに。学友らの同調圧力もあり、 “遅かれ早かれ兵隊にとられるなら”と、自ら海軍予備学生に志願しました。

 視聴者の間では、史実での千尋さんは昭和19年12月に亡くなっていること、中沢さんが6月13日、朝ドラ直後の情報番組『あさイチ』に出演予定であることから、“戦死してしまうのでは”と、不安の声が広がっています」(女性誌編集者)

 千尋さんは昭和19年12月、駆逐艦呉竹に乗って台湾とフィリピンの間にあるバシー海峡を移動していたが、敵艦の魚雷を受けて呉竹が沈没。広島県呉市上長迫町の呉海軍墓地には、千尋さんほか乗組員の名前が彫られた慰霊碑がある。

 そして、『あさイチ』には金曜恒例の「プレミアムトーク」に朝ドラ俳優が出演すると、演じるキャラクターが本編から“退場”するというジンクスもある。