■千尋の今後に「嫌な予感しかない」の声

 史実での戦死と、俳優の『あさイチ』に出演の2点から、中沢演じる千尋には、

《海軍将校の白い軍服はカッコいいのですが史実を知る未来人目線では嫌な予感しかしない》
《千尋くん海軍は嫌な予感しかないので考えただけで泣きそう》
《千尋は他者に優しく接し力になる性格でしたね。誰かがやらなければならないなら自分が率先して出征しようと考えたのかもしれません。でも、嵩としては千尋には法学へすすんでほしかったはず。千尋が面会を求めたのは、これが兄弟の最後の面会になるからかも?》

 といった、心配の声が多く寄せられている。

「千尋を演じる中沢さんは183センチの高身長と可愛いえくぼが印象的な、爽やか系イケメン。キャラ設定も“兄思いで誠実。そのうえ文武両道な弟”であるため、多くの視聴者に好かれていました。そんな千尋には、これまでも数々の名場面がありましたよね」(前出の女性誌編集者)

 視聴者が惚れた、千尋の名場面――まずはやはり、6月12日放送回での”圧巻の二人芝居”が挙げられる。

「同回では15分間ずっと、兄・嵩と千尋の2人だけで物語が展開され、会話劇が繰り広げられました。クライマックスでは、千尋が昔からのぶ(今田)が好きだったことを嵩に打ち明けて、熱い思いをぶつけたんです」

 千尋は、嵩がのぶに告白しなかった結果、一等機関士の次郎(中島歩/36)とお見合い結婚してしまったことを責めた。そして、「わしは生きて帰れたら、もう誰にも遠慮はせん。今度こそのぶさんをつかまえる。(人妻でも)構わん!」と言い、一気にこう続けた。

「わしもよく、伯父さんが言いよったあの言葉を思い出すがや。何のために生まれて、何をして生きるがか。分からんまま終わるらあて、そんながは嫌じゃ。

 この戦争がなかったら、わしはもっと法学の道を極めて、腹を空かせた子どもらや、虐げられた女性らを救いたかった。この戦争がなかったら、いっぺんも優しい言葉を掛けちゃれんかった母さんに、親孝行したかった。この戦争がなかったら、兄貴ともっと何べんも、酒を飲んで語り合いたかった。

 この戦争さえなかったら、愛する国のために死ぬより、わしは愛する人のために生きたい!」

 千尋の魂の叫びに視聴者は沸騰。

《一連のセリフ、詩のようだと思いながら聞いてた》
《胸に迫るものがありすぎて、切なすぎてただただ泣ける》

 といった、泣けるという声が多く寄せられている。