今田美桜(28)が主演、北村匠海(27)が準主演を務めるNHK連続テレビ小説『あんぱん』。同作では目を背けたくなるシーンもある「戦争編」が展開されているが、多くの視聴者が目を離せないでいる――。
【以下、『あんぱん』ネタバレを含みます】
『あんぱん』は、国民的キャラクター『アンパンマン』を生んだ漫画家・やなせたかしさんと妻の小松暢(こまつ・のぶ)さん夫妻をモチーフにした作品。今田が暢さんをモデルにしたヒロイン・朝田のぶを、北村匠海(27)がやなせさんをモデルにした柳井嵩を演じる。そして、やなせさんの弟・柳瀬千尋さんがモデルの千尋を中沢元紀(25)が演じている。
物語は6月13日(金)放送回の時点で、1944年(昭和19年)7月。太平洋戦争の真っ只中であり、嵩ら小倉連隊は中国・福建省の奥地へ駆り出された。
「嵩は上等兵・八木信之介(妻夫木聡/44)のフォローもあり、早い段階で理不尽な暴力を受けることはなくなった。その後は古参兵とも仲良くなり、隊の空気感は悪くない。
しかし、嵩が入隊した初期の描写は見ていて辛かった視聴者も多かったことでしょう。戦時中の理不尽を、逃げずに描いているからこそではありますが……」(テレビ誌編集者)
特に6月9日放送回では、嵩ほか新兵が立たされ、古兵に顔を拳で殴られるハードな描写もあった。嵩に至っては、しごきの一環で“戦闘帽泥棒”に仕立て上げられ、リンチを受ける場面も。
《軍隊も戦争もこういう理不尽な暴力の世界だったと死んだ父も言っていた。しばらくこういうシーン続くなら離脱しそう》
《それが当時のリアルな世界だったんだろうけど、朝から殴られっぱなしのシーンに離脱したくなるわ》
など、酷い展開に悲鳴を上げる視聴者も少なくなかった。
「“見るのが辛い”という声は多いですが、ただ、このところ『あんぱん』の視聴率はむしろ上がっているんです。『あんぱん』の世帯視聴率は15%台を推移していますが、16%台の回が増えてきているんですよね」(前同)
たとえば第10週(6月9日~13日)では、6月4日が世帯16.0%(関東地区/ビデオリサーチ調べ)。5日、6日が16.2%。第11週では、10日、11日が16.2%。12日が16.1%と、16%台の回が増えているのだ。