■アイドル誌の“休刊ラッシュ”の裏側に……
そんな福田氏が退任するというニュースに対して、
《この人は何がしたいの?Jr解体して逃げるとか最低すぎ》
《福田の功績って、なに?みんながこれは良かったねってなったものって、なに?残ったものより消えていったことの方が圧倒的》
《福田退任すんの?!!ジュニア引っ掻き回していなくなんの?!》
などと憤る声は多い。
「また、ジュニア絡みでは“アイドル雑誌”についても言われていることがあります。これは、福田氏が旧態依然とした業界内での忖度など馴れ合いの文化を嫌っていたことが、同業界にとっては悪い方向に作用してしまった、と言われていますね」(前出のワイドショー関係者)
ジュニアの数少ない露出の場として、アイドル誌の存在がある。特に『WiNK UP』(ワニブックス)、『ポポロ』(麻布台出版社)、『POTATO』(ワン・パブリッシング)、『DUeT』(集英社)、『Myojo』(集英社)はかつて“ジャニーズ5大雑誌”として、ファンから愛されていた。
しかし、『ポポロ』は昨年7月、『WiNK UP』は今年5月発売号で休刊。『POTATO』も7月22日発売の9月号で休刊することが発表されており、“休刊ラッシュ”となっている。
「もともと、SNSの進化・普及によって、アイドル誌だけで見られたプライベート感あふれるトークやオフショットの需要が薄れていた、という点も言われています。
ただ、旧ジャニーズ時代には、事務所サイドが上手く“調整”を取っていたところがあった。たとえば、本来ならキャスティングが困難な大人気グループの特集企画をアイドル誌に“提供”し、大きな売り上げを作ることを手伝う――ということもありました。それにより、旧ジャニーズとアイドル誌はWin-Winの関係を築いていたと。
しかし、福田氏はそういった旧態依然のやり方を嫌う。自由競争主義の人ですから、これまでのような調整などはなくなったと聞こえてきています」(前同)
また、デビュー組に関しても、売り出し方から“旧ジャニーズらしさ”が消えつつあるという声もある。
「STARTO社体制に移行してから、ハイタッチ会など、タレントと直接交流できる“接触イベント”が増えたんですよね。旧ジャニーズ時代からゼロではありませんでしたが、23年12月にはTravis Japan、24年5月にはAぇ!group、そして今年8月にはKis-My-Ft2と、CDの購入特典によるハイタッチ会を開催するグループが増えています」(同)
ファンの間では、ACEes・浮所飛貴(23)が《SNSを通してファンの方との距離は近くなったと思うけど、僕としては、この事務所のアイドルには『ライブに行ってやっと会える人』でいてほしい》《目の前で見たときに『本当に同じ世界に存在してるんだ!?』ってなる感覚こそがアイドルだって思うんですよね》と、5月2日発売の『日経エンタテインメント!』(日経BP社)で目指すアイドル像について語っていたことを引き合いに、“ハイタッチ会は距離が近くなり過ぎている”と指摘する声も少なくない。
「良くも悪くも、旧ジャニーズらしい魅力がなくなってしまった、ということですよね……。もちろん、福田氏は“改革者”として評価されていることもあるのですが」(同)