横浜流星(28)主演のNHK大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』の第24回「げにつれなきは日本橋」が、6月22日に放送される。15日放送の第23回「我こそは江戸一利者なり」は、平均世帯視聴率が前回から0.6ポイント減の8.8%(ビデオリサーチ調べ/関東地区)と、番組初の8%台に落ち込んだ。一方、視聴者からの絶賛の声はやまない。
同ドラマは、町民文化が花開いた江戸時代中期を舞台に、日本のメディア産業やポップカルチャーの礎を築いたとされる、“蔦重”こと蔦屋重三郎(つたや・じゅうざぶろう)の波乱万丈の生涯を描く物語。合戦がない泰平の時代に、遊郭・吉原を舞台にした異色の大河ドラマとして話題だが、それに視聴率の数字が伴っていない。
第23回は、耕書堂の指南書などが大いに売れ、蔦重は周囲から日本橋への進出を勧められる。吉原からヒットを発信するのが粋だと日本橋進出に消極的だった蔦重だが、呉服屋の白木屋(堀内正美/75)から、耕書堂の出版物は江戸の外では売れていないが、西村屋や鶴屋の品は地方にも流通していると指摘される。
一方、田沼意知(宮沢氷魚/31)は、吉原で土山宗次郎(栁俊太郎/33)と酒を酌み交わしていると、隣の座敷から松前廣年(ひょうろく/37)の声が聞こえてくる。ふすまを少し開けて覗き見ると、誰袖(福原遥/26)から商人を通さず直でロシアから琥珀を買い付けてはと言われ、廣年は抜荷になってしまうと怒り……という展開。
視聴者のX上の反響は、《誰袖の松前廣年への泣き落とし、怖い。福原遥さんの芸術的なまでにマンガ的な涙、初めて見ましたよ。二代目大文字屋が「出た」って思わず呟いちゃったの笑った。意知が「俺、ひょっとしてヤバい奴と絡んじゃったんでは…」っていう顔も良かったですね 》など、称賛する声が多い。