■求人サイトでは、生成AIが友達感覚で寄り添ってくれる

 山梨県では2023年12月、県の全職員に生成AIの利用を解禁しました。資料作成やアイデア出し、アンケート集計といった業務にAIを取り入れたところ、現場からは「効率が上がった」「作業時間が減った」との報告が相次いでいるそう。セキュリティ研修の資料改善をAIに相談したところ、わずか数秒で改善案が提示されたという事例もあり、その即応性と提案力が注目されています。

 こうした生成AIの活用は、行政に限らず民間にも急速に波及しています。

 たとえば、求人情報サイト「バイトル」を運営するdipは、生成AIを活用した日本初の対話型バイト選びサービスを提供。ユーザーが「人と話すのが苦手」「土日だけ働きたい」「家から近いところがいい」といった曖昧な希望を入力すると、AIが会話を通して潜在的なニーズを丁寧に引き出し、豊富な求人データベースの中から最適な仕事情報を提案してくれます。

 さらに、面接への不安やキャリア相談にも寄り添い、直接仕事に関係ない話もできるなど、まるで友達と話しているような感覚で仕事探しができるという、新たなユーザー体験が話題となっています。