■事務所は再稼働を打診していたが…

 一方で当時、ジャニーズ事務所サイドはコロナが落ち着いてきた時期に、大野に活動再開をたびたび打診していたと言われている。

「嵐の活動休止中もファンクラブはずっと継続していて、ファンは会費を払い続けていたわけですから、事務所サイドが大野さんを急かすのも“理由”がありました。“稼働がずっとないまま会費だけ取り続けるのは違う。継続できなくてもいいので活動を再開しよう”と、呼びかけていたそうです」(前出のワイドショー関係者)

 せめてファンクラブ向けのコンテンツだけでも、と何度か交渉を持つなかで、ジャニーズサイドが強めの姿勢で大野と対峙することもあったそうだが、そうした際に二宮は間に立っていたという。

「二宮さんは“リーダーに強要するのは違う”“リーダーが自分からやろうとならない限り再稼働はできない”と言い、大野さんのフォローをしていたといいますね。

 それは、“事務所やメンバーが大野さんのケツを叩くのは違う”“それでは上手くいかない”という考えですよね。二宮さんだけではなく、櫻井さん、相葉さん、松本さんも同じ気持ちだったはずです。

 そのため、一時は“嵐の5人vsジャニーズ上層部”といった感じで、両者が対立するような構図になっていたとも言われていますね」(前同)

 その後、2023年に創業者のジャニー喜多川氏(享年87)の加害問題が勃発。同10月にジャニーズ事務所は消滅し、その後、タレントの移籍先としてSTARTO ENTERTAINMENTが設立されるなど、多くの出来事があった。

 嵐を巡っても、二宮が23年10月、松本は24年5月に個人としては独立。24年4月にはグループで「株式会社嵐」を設立したりと紆余曲折あったが、ついに大野も再稼働を決意。5人の足並みが、再び揃った。

「現在、大野さんは“1年間限定”ということもあって、嵐の活動再開にかなりやる気を出していると聞こえてきています。それは、5月6日公開の動画から6月17日公開の動画までの約1か月で、節制をして3キロも痩せたことが証明しています。

“やる気”の背景には、ここまで何も言わずに待ってくれていたメンバー、そしてずっと応援してきてくれたファンのために“恩返しをしたい”という強い思いがあると言われています。これも、二宮さんたちメンバーが、自発的にリーダーが動くのを信じて待っていてくれたからこそですよね」(同)

 2019年の休止発表時からブレずに大野を待ち、支えてきた二宮。これからの1年間、“大宮コンビ”の大活躍に期待したい。