今田美桜(28)が主演を務めるNHK連続テレビ小説『あんぱん』。同作は準主演の北村匠海(27)と事実上のダブル主演のような構図で物語が展開されていて、特に6月に入ってからは”嵩編”とも言える内容となっていた。
その影響だろう。同作の主演である今田の評判は決して悪くないが、SNSでは“主演は今田だよね?”といった声も出てしまっている――。
『あんぱん』は、国民的キャラクター『アンパンマン』を生んだ漫画家・やなせたかしさんと妻の小松暢(こまつ・のぶ)さん夫妻をモチーフにした作品。今田が暢さんをモデルにしたヒロイン・朝田のぶを、北村がやなせさんをモデルにした柳井嵩を演じる。
同作は第6週(5月5日~9日)で日中戦争が開戦してから、長らく戦時中の様子が描かれていた。やがて太平洋戦争に移行し、北村演じる嵩も6月6日放送回(第10週)で出征。多くの悲劇を経て、同20日放送回(第11週)でようやく終戦を迎えた。
「太平洋戦争に突入した時期から、『あんぱん』は嵩編とも言えるようなストーリーが展開されるように。特に嵩が出征してからは、のぶが一切登場しない回も珍しくありませんでした」(テレビ誌編集者)
SNSでは、
《このドラマに「ヒロイン のぶ」は必要なんか…?もうずっと主人公たかしやん…のぶパートは必要なんか…?》
《主人公はのぶだったよね?て思うくらいたかしの描写が でもこれでいい》
《今期ってのぶが主人公よね?まじで嵩が主人公でよかったって言うか、せめてダブル主人公でよかったのでは》
といった、のぶが目立たない現状を指摘する声が多く寄せられている。
「今田さんの演技は決して悪くありません。学校で軍国主義を叩き込まれ、それを教え子たちに指導しながらも、徐々に疑問を抱き、気持ちが揺らいでいく様をとても丁寧に演じてきました。最近の回で言えば、6月6日放送回での嵩の出征を見送るシーンや、20日放送回での、高知市内が空襲に見舞われるシーンなども素晴らしい演技を披露していた。
ただ、『あんぱん』には嵩役の北村さんだけでなく、多くの一流俳優が出演し、毎回のように“主役食い”と言われるような名演技を繰り広げているんですよね」(前同)