■『あんぱん』視聴者は3人の激変に驚きの声

 岩男(濱尾)は、嵩(北村)の幼馴染で、材木の商いで大成功した金持ちの跡取り息子。戦争前では、昭和11年(1936年)が舞台の第5週(4月28日~5月2日)に登場していた。

 その後、しばらく出番はなかったが、6月13日放送回にて、軍人として嵩と中国・福建省で再会。結婚し、まだ会えていないが息子が生まれたこともあるのか、精悍で大人らしい顔つきとなっていた。

 そして、やはり飢えに苦しむこととなり、特に6月18日放送回では頬がげっそりと痩せこけていた。

 濱尾は6月19日配信の『デイリースポーツ』にて、戦争の過程を意識しての体重調整をしたと明かしている。

 まず、嵩と福建省で再会したのは食料に余裕がある時期のため《ちょっと痩せているくらい》として、2、3キロの減量に留めたという。その後、食料が枯渇した時期の撮影では、2、3日絶食したうえで、水も撮影2日前の夜を最後に断水し、10キロも痩せたとのこと。水を抜いたのは、当時の兵士は水も飲めなかったことを意識してのことだったという。

 実際に“飢え”を経て大幅な減量をした北村、高橋、濱尾に対しては、

《健ちゃんも嵩も学校時代と顔の形も表情も全然違う》
《56話(※6月16日)の嵩、特に冒頭あたりの返事する声がそれまでと違う。高い声ではなくて、掠れたような低い声。頬もこけてきて、顔や手も茶色くなってきている》
《岩男役の役者さん、減量したな。わりと出番少なかったのに頬がこけてる》
《高橋文哉さん作品毎にまるで別人だけど、朝ドラあんぱんでは健ちゃん役で同一人物なのに顔つき体型全てにストーリーがちゃんとあって役作りに脱帽です》

 といった、彼らの壮絶なまでの役作りを評価する声が多く寄せられている。

 残念ながら岩男はなんとも悲しい最期を遂げ物語から退場したが、嵩と健太郎は生き延び、ドラマは戦後復興期へと突入する。2人には、戦争中とはまた別の、新たな役作りに期待したい――。