6月22日、保険会社『ライフネット生命』が期間限定のWEBCM『誰でもできるよ篇』を公開した。内容は、以前から同社テレビCMに起用されていた俳優の松田るか(28)と飯島寛騎(27)に加えて新たに岩永徹也(38)が登場し、同社のサービス「10秒見積り」を紹介するというもの。そして、その3人は『仮面ライダーエグゼイド』(テレビ朝日系)で共演歴のある仮面ライダー俳優で、あまりにも『エグゼイド』を連想させる内容が、特撮ファンの間で話題沸騰となっている――。
『仮面ライダーエグゼイド』は、2016年10月から17年8月末にかけて放送された作品。「医療」と「ゲーム」が絶妙に絡み合った完成度の高いシナリオや、仮面ライダーに見えないエグゼイドの強烈なビジュアル、そしてあまりにも濃い俳優陣の演技が話題になり、現在も根強い人気を誇る。
同作に飯島は主人公“宝生永夢(ほうじょう・えむ)/仮面ライダーエグゼイド”、松田はヒロイン“ポッピーピポパポ/仮面ライダーホッピー”役で出演。
そして今回、CM初登場となった岩永は、宝生永夢らと共闘する“檀黎斗(だん・くろと)/仮面ライダーゲンム”を演じていた。
黎斗は「神の才能の持ち主」を通り越して自分を「新・檀黎斗」「檀黎斗神」などと豪語する超エキセントリックなキャラクター。2クール目以降、毎回のように印象的なシーンを残し、伝説を残してきた。彼のセリフを収録した特別バージョンの変身アイテムが公式通販サイト『プレミアムバンダイ』限定で商品化された際には、「企画書を出したところ通常の会議を飛ばして30分で商品化が決定した」(開発者ブログより)というエピソードもあるなど、『エグゼイド』でも突出した人気を誇るキャラクターだ。
岩永も黎斗への思い入れは深く、別の『仮面ライダー』に客演したり、自身のXでもたびたびエグゼイドに触れていることで、特撮ファンの間では有名な俳優として知られる。
そんな岩永が出演したCMの内容――まず、冒頭で松田と飯島が「あれからもうすぐ10年」と、“何が10年なのか”に触れずにスタート。
そこに岩永が「ヴェハハハハッ! 皆さん、大変長らくお待たせしました。あなたの笑顔を取り戻したい“新岩永”ですっ!」と、独特な高笑いをしながら登場し、飯島が冷めた表情で「前にも見たことあるなぁ」とポツリ。
岩永はライフネット生命の「10秒見積り」をもっと魅力的に伝えるために来たと言い、海老反りで「神の恵みだぁッハハハァ!」と叫んでから変顔を披露。
そのままの勢いで岩永が見積りを試したところ、「死亡保険:38歳男性/保険金額500万円/保険期間10年」の場合、支払いが月々961円だと見積もりが出る。岩永は瞬時に計算できることを自分の才能によるものだと勘違いするが、松田に「ライフネット生命の見積りは、誰がやってもできるくらい簡単」だと魅力を伝えつつ訂正される。
しかし、岩永はまともに取り合わず、「私の才能に嫉妬しているようだな」と返し、最後まで変なテンションで高笑いしたまま画面外へ出て行く――というもの。
これまでも『ライフネット生命』の公式Xでは“エグゼイド愛”を感じさせる投稿が多く、飯島と松田の共演も『エグゼイド』からの縁ではあったが、ここまで露骨に作品ネタをちりばめたCMは今回が初めてのことだった。