新しい時代に突入した、何よりの証明と言えるかもしれない。

 これまで、日本の芸能界には“大手の芸能事務所を強引に辞めたタレントは露出が激減し地上波のテレビにも出られなくなる”という“掟”があった。

 ジャニーズ事務所が最たる例ともされてきたが、今や令和の時代。今年7月クールのフジテレビ系「月9ドラマ枠」に、そんな“事務所大モメ退所タレント”が2人も内定しているという。

「まず驚くべきは、“主演”に森七菜さん(21)が内定している、という話です。ドラマの仮タイトルは『真夏のシンデレラ』。男性キャストは間宮祥太朗さん(29)や白濱亜嵐さん(29)、神尾楓珠さん(24)などが出演すると噂されています。神尾さんは体調不良がささやかれていて、出演はどうなるかは微妙なのでしょうが……。

 森さんは本格的ブレイク中の2021年に、強引な退所が報じられて猛バッシングを受けていただけに、カムバックの速さに驚く人も多いでしょうね」(芸能プロ関係者)

 森は、2021年1月24日に『ソニー・ミュージックアーティスツ(SMA)』にエージェント業務提携の形で移籍する、と発表。だがその際、前事務所からの辞め方が非常に強引だったことや、“森の母親が業界で悪い意味で有名なステージママだった”などが報じられたことで、強烈なバッシングを受けた。

 また、彼女の21歳の誕生日である8月31日にリリースした1stアルバム『アルバム』が、初週売上は3775枚でオリコンの『週間アルバムランキングTOP50』では16位。その後もTOP50圏外と厳しい結果に終わっていた。

「しかし、2018年の映画『万引き家族』がカンヌ国際映画祭で最高賞のパルム・ドールを受賞したことで知られる是枝裕和監督が、1月12日配信のドラマ『舞妓さんちのまかないさん』(Netflix)に森さんを主演に抜擢しましたよね。

 これについては、是枝監督の知り合いのスタッフたちの“森七菜すごいよ、本当にいいよ”という強い要望が理由の1つと明かされているので、やはり女優としてのポテンシャルはものすごいということですよね」(前同)

 視聴者からの評価も高い『舞妓さんの~』で、再び勢いを取り戻しつつあるなかで、月9ドラマの主演が内定――。ここで演技が酷評されたり視聴率が良くなかったらまた仕事が減ってしまうかもしれないが、そんな森にとっての勝負どころとなるこのドラマに出る、もう1人の“事務所大モメ退所タレント”とは?