3月17日から公開が始まった庵野秀明監督による映画『シン・仮面ライダー』。

 同作は“本郷猛/仮面ライダー”を演じる主演の池松壮亮(32)、ヒロインの緑川ルリ子を演じる浜辺美波(22)、“一文字隼人/仮面ライダー第2号”を演じる柄本佑(36)の3人と、“仮面”が主人公の物語である。

 残念ながら『シン・仮面ライダー』は敵味方問わずサプライズゲストが非常に多く、キャストについて多くを語ることはできない。公開からおよそ1週間後の3月23日にようやく斎藤工(41)や竹野内豊(52)などの出演が解禁されたのだが、彼ら以外にもビッグネームが名を連ねており、「え、あの主演クラスの俳優が何人も尺たっぷりに出ているのに、伏せられていたの!?」と、多くの人々を驚かせたことだろう。

 そんな映画『シン・仮面ライダー』だが、出演がオープンになっていた元乃木坂46西野七瀬(28)が、キャリアでは圧倒的に上回っている多くのサプライズゲストを超えるような名演技を披露し、注目を集めている。

 西野が演じているのは、“ヒロミ/SHOCKER上級構成員・ハチオーグ”。原作における悪の組織“ショッカー”の怪人“蜂女”をオマージュした、スズメバチがモチーフの怪人だ。ちなみに、オーグメンテーション(改造手術)を施された構成員だから“○○オーグ”と呼ぶ。

 人間態のビジュアルは、スズメバチを意識した黒と橙色の縞模様の着物を着た和服美人。

 戦闘時は、スズメバチの凶悪性を強調したフルフェイスマスクを装着し、人体にとって有害な金属で作られた日本刀で切りかかってくる残忍な戦い方をする。アクションシーンでは仮面ライダー(池松)との激しい殺陣が繰り広げられるが、このアクションがマスクをかぶった後も、特殊技能が要求される場面以外のほとんどがノースタントというから驚きだ。