■庵野監督も認めた西野のアクション

 田渕景也アクション監督は、映画パンフレットにてこうコメントしている。

《当初は西野さんに2、3、刀を振らせて、あとはマスクをかぶったアクターさんに引き継ぐと思っていたんです。けれど、西野さんの練習ビデオを見て、庵野さんが「いいですね」とおっしゃって、台本上でもシーンが増えたんです》

 なお、池松や柄本らも同じく庵野監督の方針で“変身後”もそのまま戦っているため、顔が見えていないアクションも本人たちがガチンコで行なっている。単にスタイリッシュなだけでない等身大の動きや、蓄積されていく役者の疲労感が、得も言われぬ生々しい演技につながっている、ともっぱらである。

 そんな役者にとってはキツい現場だったが、西野は「アクションをずっとやってみたかったので、この作品で戦うことができてすごくうれしかったです!」と、3月17日に東京・新宿バルト9で行なわれた全国最速公開記念の舞台挨拶で喜びのコメント。

 西野の殺陣はファンの間でも好評で、

《ハチオーグ良かった贔屓目な部分もあるだろうが演技とアクション本当、素晴らしかったハチオーグのビジュアルは西野七瀬の小顔と骨格じゃないと成立しないだろうからな〜》
《あれだけダンスできるんだもの、アクションできるよなー》
《シン・仮面ライダーのハチオーグ。演じる西野七瀬さんの決めポーズも殺陣も美しかった》

 と、SNSでは絶賛の声が相次いでいる。