■誠也の活躍が岡本の追い風に
一方、その巨人に走った激震と言えば、5月6日の阪神戦でケガを負った岡本和真(29)の長期離脱だ。
幸い、「遅くとも8月には戦列復帰の見通し」(球団関係者)と、復帰のめどは立った様子。そのため、ここにきて昨オフの契約更改で一度、棚上げとなった、岡本の来季メジャー挑戦が確定的になったという。
これにより、岡本の離脱で今季、阿部監督の嘆息が続く得点力不足は、来季も続きそうだ。伊原春樹氏が言う。
「補強は引き続きしていくだろうが、さすがに岡本の替えはいない。外国人を獲ってくるにしても、ここ最近は“外れ”を引くことのほうが圧倒的に多いだけに、依然、不安は残るよね」
そこで編成が目を付けたのが、実績十分なDeNのオースティン(33)。
周辺では「契約満了と同時に、すぐさま獲得に動く構え」ともっぱらだが……。
「バウアー(34)と不仲の彼には、同一リーグの移籍は渡りに船。ただ、当の本人は現在も抹消中と故障がちなので、巨人の中でも懐疑的な見方は少なくないようです」(スポーツ紙デスク)
他方、ヤクルト・村上宗隆(25)は、4月17日の阪神戦で復帰も、たった1試合の出場で再び故障し、抹消となった。
最近、打撃練習を再開するも、痛めたのがクセになりがちな脇腹とあって、慎重姿勢は崩していない。
「右の鈴木誠也(30)の活躍が追い風の岡本とは違い、村上の評価は芳しくない。同じ左で似たタイプの筒香嘉智(33)が通用しなかったことも一因でしょう。
来季、岡本は渡米、村上は残留の可能性も大いにあると見ています」(前同)