今田美桜(28)が主演、北村匠海(27)が準主演を務めるNHK連続テレビ小説あんぱん』の第76話(第16週)が、7月14日放送された。

 同回では、第12週(16日~20日)以来、4週間ぶりに妻夫木聡(44)演じる人気キャラクター・八木信之介が再登場。戦時中のビジュアルとのギャップも含め、多くの視聴者を驚かせた。

【以下、『あんぱん』ネタバレを含みます】

『あんぱん』は、国民的キャラクター『アンパンマン』を生んだ漫画家・やなせたかしさんと妻の小松暢(こまつ・のぶ)さん夫妻をモチーフにした作品。今田が暢さんをモデルにしたヒロイン・朝田のぶを、北村がやなせさんをモデルにした柳井嵩を演じる。

 同作では第12週(16日~20日)まで太平洋戦争が描かれており、妻夫木演じる“八木上等兵”は、戦争編で嵩に優しく接してくれる、文学を愛する戦争を憎む男として登場していた。

「“戦後編”では、嵩とのぶが新聞社『高知新報』に就職。記者として東京に出張する、というストーリーが展開されました。7月14日放送回の後半、のぶがカメラを子どもにひったくられてしまうのですが、それを嵩と追いかけた先で、八木が再登場したんですよね」(女性誌編集者)

 八木は、子どもからカメラを取り返し、「(窃盗は)盗られた人も、お前も幸せになれない」と諭す。子どもは「分からない」と言うが、八木が笑顔で「じゃあ、勉強だな!」と言うと、大勢の子どもたちが集まってくる。

 そんな子どもたちに八木はコッペパンを振るまい、マクシム・ゴーリキーの戯曲『どん底』を読み聞かせるのだった。

 戦時中の八木は常に厳しい表情を浮かべていたが、現在の八木は笑顔を振りまきながら子どもたちと接していて、容姿もウエーブかかった髪にラフな服装。顔つきも、少しふくよかになっていた。

 Xでは、“八木上等兵”がトレンド入り。

《八木さんの弾けるような笑顔でもう泣きそう…》
《八木上等兵の笑顔。。別人のようだったけど、本来の姿なんだろうな。。》
《八木上等兵、血色が良くなられて》

 といった、戦時中には見せなかった優しい姿が「泣ける」という声が多く寄せられている。

「八木は終戦を迎えた第12週から1か月近く登場しませんでしたが、公式プロフィールに《戦後、嵩と思わぬ再会を果たし、朝田のぶ(今田美桜)と嵩の人生に大きな影響を与えるようになる》とあったため、再登場に期待する声は多かった。史実でモデルになった人物がいるとも言われ、これからさらに物語に深くかかわってくると見られています」(前同)