■Jr.の育成以上に事務所がイノッチに期待していること
「井ノ原さん自身が認めたのですがIMPACTorsも辞めますし、そのほかにも退所が噂されるグループもありますよね……。Jr.から退所者が出た場合は、井ノ原社長がマスコミや関係各所にその説明と、場合によっては関係先にお詫びをしないといけないですよね。
平野さん、岸さん、神宮寺さん、3人が辞めるキンプリはデビュー組ですが、顔が売れている幹部として井ノ原さんが挨拶をしなければならない場合も出てくるのではないでしょうか。井ノ原さんに求められる“説明と謝罪”――そこに期待があって、井ノ原さんはジャニーズ事務所代表取締役社長の藤島ジュリー景子さんに、アイランドの社長として選ばれたのではないか、という声もあります」(前出の芸能プロ関係者)
井ノ原は、ジュリー氏に「あなたしかいない」「あなたなら1日も早くデビューしたいジュニアたちの気持ちがわかるはず」と強く説得されたことを1月1日に『デイリー新潮』のインタビューで明かしている。
「子どもの頃から井ノ原さんは、今は亡きジャニー喜多川先代社長、メリー喜多川名誉会長こと藤島メリー泰子さん、そしてジュリー社長に大変お世話になっていて今回、頼まれて断る選択肢はないに等しかったと見られています。実際に11月1日に都内で開かれた就任会見で“ジュリーさんにはお世話になっているし、恩返ししたかった”とコメントしていましたね」(前同)
温厚で、人当たりのいい井ノ原に事務所サイドが期待していること――。それこそが“緩衝材”としての役割だとささやかれる。
「もちろん、苦労人の現役ジャニーズタレントとしてJr.たちを未来に導ける、というのはあるでしょう。
ただ、それ以上の期待があると見られているのは、イメージの良い井ノ原さんなら、脱退者が出た場合でも、“〇〇がこういう理由があって辞めるんですが、応援してください。ジャニーズも頑張りますよ”というふうに対応ができ、その際、ファンやマスコミの心象も悪くならないのでは、ということです。
今後、避けられないであろうJr.や若手の脱退、そしてトラブルやスキャンダルの際、井ノ原さんに“矢面に立ってもらう”ということですね。広報の顔が見える、というのは企業において重要なことだと言われます。その大変な役を、イメージ抜群の井ノ原さんが請け負う、ということですよね。
『デイリー新潮』でIMPACTorsの退所について事務所で初めて言及したのは、すでにそうした“仕事”が始まっている、ということでしょう」(同)
IMPACTorsの退所について最初に報じたのは12月26日配信の『文春オンライン』だったが、ジャニーズ事務所でそのことを正式に認めたのは1月1日配信の『デイリー新潮』での、井ノ原だった。