■三浦貴大が言うことで説得力が段違いのセリフも

「三浦さん演じる竹野の出番は決して多くありませんでしたが、“過去”に何かがあったんだろうな、と含みを持たせる三浦さんの演技はさすがの一言。喜久雄(吉沢)にとっても、観る方にとっても第一印象は最悪のキャラですが、映画が進むにつれて、友情とも同情とも違った、不思議な繋がりを感じさせて……映画鑑賞後、彼を好きになった人は多いでしょうね。

 役作りなのでしょうが、三浦さんは以前に比べるとかなりふっくらとしていました。スーツ姿と七三分けという衣装も手伝い、元衆議院議員でタレントの杉村太蔵さん(45)を思い浮かべたという人も多いようです」(前出の映画ライター)

 Xでは、

《杉村太蔵って良い芝居するんだなぁと思ったら三浦貴大さんだった。 私も目が悪くなってきたかもしれない》
《国宝、1番好きなの興行会社の竹野さんで最初の嫌な人風からのその後ギスギスの中の癒しみたいな存在ですごい良かったけど、わたしずっと役者さんの名前思い出せなくて、杉村太蔵に似てるけど絶対違う人だよな、、嫌でもまさかの太蔵??え、そんなことある???になってたけど三浦貴大さんだった》

 など、本気で杉村氏だと勘違いしていた人の声も寄せられている。

 また、同作は“芸か血か”が大きなテーマとなっていて、竹野はそれを冷ややかな目で見ているのだが、彼を演じる三浦は俳優・三浦友和(73)と元歌手・女優の山口百恵さん(66)の息子。まさに他人事ではない話題のため、

《「どうせ歌舞伎なんて世襲だろ」と血筋に疑問を抱き、喜久雄にふてぶてしい態度を取りながらも最後まで応援をし続ける姿に色々なものを重ねて観てしまった》
《テーマは当然「芸か血筋か」として、三浦貴大が世襲制皮肉ってるところはヒィ〜〜てなった》
《国宝…個人的には竹野(松竹的な会社の若者)が喜久雄を見守りながら年を重ねていく感じがすごくよかった。竹野スピンオフ見たい。エンドロール見るまで杉村太蔵だと思ってたんだけど 三浦貴大(三浦友和さんと山口百恵さんの息子)さんなのね。そのことを踏まえると、竹野の初登場の場面の台詞が重い…》

 など、演技に重さを感じた、という声も多く寄せられている。