横浜流星(28)主演のNHK大河ドラマべらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』の第29回「江戸生蔦屋仇討」が、8月3日に放送される。7月27日放送の第28回「佐野世直大明神」は、花魁・誰袖を演じる福原遥(26)と、一橋治済を演じる生田斗真(40)に注目が集まった。

 同ドラマは、町民文化が花開いた江戸時代中期を舞台に、名だたる浮世絵師を世に送り出した“江戸のメディア王”で、日本のメディア産業、ポップカルチャーの礎を築いた、“蔦重”こと蔦屋重三郎(つたや・じゅうざぶろう)の波乱万丈の生涯を描く。田沼意次(渡辺謙/65)の失脚に向け、物語は中盤の山場を迎えている。

 第28回は、意知(宮沢氷魚/31)は佐野政言(矢本悠馬/34)に斬られ、息絶える。蔦重が意知の葬儀の列を見ていると、大工の格好をした男が意次の駕籠に「天罰だ」と石を投げつけ、それをきっかけに民衆が次々と投石する。すると誰袖が意知の棺を守ろうと駆け寄り、額に石が当たり倒れ込む。

 その後、石を投げた男が浪人の格好で、佐野大明神の旗を寺に掲げる姿を見かけた蔦重は、意次のもとに出向き、意知の死は裏で糸を引く者がいるかもしれないと訴える。一方、誰袖は、取り憑かれたように政言に呪いをかけていた。そして、意次は蔦重に「仇は討つ」と手紙を送り、江戸城で治済と顔を合わせ……という展開。

 X上では、《誰袖が「んふ」と言わなくなって、死んだ相手に呪いをかけてるの、すごい人物描写だな…ずっと小悪魔キャラだったけど、あくまで色街での計算したキャラでしかなくて、本当は感情量の重い人だったんだよね…これができる福原遥すげえな》など、闇落ちして呪詛する福原の迫真の演技が、高く評価されていた。