大人気俳優・綾瀬はるか(40)主演の土曜ドラマ『ひとりでしにたい』(NHK総合)の最終回が、8月2日夜10時から放送される。

 同ドラマは、カレー沢薫氏の同名コミック(講談社)が原作。39歳で独身の主人公・山口鳴海(綾瀬)が、時に世間の常識に傷つき、時に誰かと比べてしまい落ち込みながら、“よりよく死ぬためによりよく生きる方法”を、はいつくばって模索する物語。

 綾瀬が地上波の連続ドラマに出演するのは、『元彼の遺言状』(フジテレビ系/22年4月期)以来。(※ナレーションとして出演中のNHK大河ドラマ『べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜』を除く)

「綾瀬さんは、最近では3月から放送されているユニクロの商品『エアリズム』のブラトップのCMでの背中が全開になった姿が注目されていますよね。そんな話題もあるなか、主演ドラマ『ひとりでしにたい』での強烈な演技や演出が注目を集めていて、多くの視聴者の心を掴んでいます」(女性誌編集者)

【以下、『ひとりでしにたい』ネタバレを含みます】

 物語は、主人公が慕っていた伯母が孤独死したことから始まった。第1話から“遺品を整理していたら謎のアイテムを発見。美顔器だと思っていたが、実は女性用のセルフプレジャーアイテムだった”という展開を見せ、原作ファンからも《地上波でそのまま出すとは思わなかった》《攻めてる》と話題に。

 さらに同回では、鳴海(綾瀬)が肌色の全身タイツの上から、両胸・下腹部の4か所に緑の葉っぱをつけた、とんでもないビジュアルも披露。コント番組『笑う犬の冒険』(フジテレビ系/98年10月~03年9月末)でウッチャンナンチャン南原清隆(60)らコント集団が披露した伝説の“はっぱ隊”を連想させ、やはり視聴者を沸かせた。

 6月25日にドラマ公式サイトで配信されたインタビューでは、綾瀬が第1話の“肌色タイツ”のシーンをお気に入りのシーンとして紹介。高城朝子プロデューサーを《あのシーンは台本を見たときに事務所からNGが来ると思いました》と、驚かせていた。

 最終回直前の第5話でも、考え事をしている最中に声をかけられた鳴海がとんでもない形相で「話しかけんじゃねぇ!」と絶叫するなど、トップ俳優の振り切った演技が楽しめる作品である。

「演出面でも多くの趣向が凝らされています。はっぱ隊のシーンもそうですが、綾瀬さん演じる鳴海はとにかく変な空想をするキャラクターで、その演出がとても面白いともっぱら。

 第5話では綾瀬さんと、主人公の元カレ・川上健太郎役の満島真之介さん(36)の2人がベロつきのお面を被って“ナメていた”“ナメ返された”というのを視覚的に表現したり、レトロゲームみたいなドット絵になったり、鳴海が4人に増殖して“会議”をしたり。

 そして、そういったコミカルな描写が多い一方で、メインテーマの“終活”を中心に、シナリオは社会派。それで多くの視聴者の共感も得ていますね」(前同)