横浜流星(28)主演のNHK大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』は、物語の中盤戦を迎え、田沼意次(渡辺謙/65)、意知(宮沢氷魚/31)親子と花魁・誰袖(福原遥/26)の悲劇に注目が集まった。一方、前半戦で最も話題になったのは、花魁・瀬川(小芝風花/28)だった。
同ドラマは、町民文化が花開いた江戸時代中期を舞台に、日本のメディア産業、ポップカルチャーの礎を築いた、“蔦重”こと蔦屋重三郎(つたや・じゅうざぶろう)の波乱万丈の生涯を描く物語。瀬川は蔦重と共に吉原で育った幼なじみで、鳥山検校(市原隼人/38)に1400両もの大金で身請けされた伝説の花魁。
演じる役柄から、明るく快活なイメージの強かった小芝が、妖艶な花魁に挑戦することが注目されていたが、予想をはるかに超える演技を見せてくれた。鳥山の身請けが決まったあと、蔦重と2人で見ていた夢について語り合う、涙のやり取り。そして、八文字を描く高下駄の音だけが聞こえる、白無垢姿の瀬川の花魁道中で、小芝が新境地を開いたと言える。
視聴者の反響も大きく、X上では、《小芝風花のキャスト発表された時は、花魁っぽくない人だなって思ってたけど、いざ見始めたら衣装もメイクも日本髪も似合ってるし、仕草や言葉遣いも完璧で最高。声も気高い花魁のイメージそのまま》など、小芝の演技に絶賛の声が相次いだ。