■運営元が明かす、“盛りすぎ”CMの制作経緯
同社広報担当者が、「盛りすぎ」を指摘されたCMの制作経緯を説明する。
「テレビ、デジタル等で開業期以前に展開しておりましたCMについては、現地完成前ということもあり、ゲストの方がテーマパーク全体でご体験される感情をよりイメージしやすい内容として、CGなども含めて制作いたしました」
つまりCM動画は完成前に制作されたこともあり、“イメージ”ということだ。また、
「7月25日の開業にあたっては、ゲストの皆様に実際の体験の様子をお伝えしたく、全て現地での実写撮影の映像を公開し、よりリアルな体験を感じられるとご好評をいただいております」
とのことで、現在はジャングリア沖縄の公式サイト、ならびにYouTubeチャンネルにて、実際のパークでの映像を使った動画を公開し、“リアル”なパークの姿を伝えているという。
ただし、問題点はCM動画と現実の乖離だけではない。Googleマップに投稿されているジャングリア沖縄のレビューを見ると、
《プレミアムパスはすぐなくなります。整理券も早くなくなるので開園前から並んだ方が良いかも。整理券が取れても1時間以上待ちます》
《待ち時間が長い。開演直後は待ち時間が少なく遊べたが、2つ目のアトラクションは3時間並んで体験は20分。待っている間は暑さとの戦い》
などと、待ち時間が長いことを指摘する投稿が散見される。現地に足を運んだ旅行メディアのライターが、状況を明かす。
「来園者の数に比べてアトラクションの数が少なく、さらにそのアトラクションも1日に体験できる人数が少ないという声が上がっています。たとえばハーネスを付けてジップラインで山の上を移動する『スカイフェニックス』の場合、安全対策に時間がかかります。それが1度に2人しか体験できないので、1日に体験できる人数がかなり少ない。また一般的なテーマパークであれば、1回で10人も20人も体験できるアトラクションが複数ありますが、ジャングリアの場合はそうした設計になっておらず、圧倒的にキャパシティーが小さい。結果的に、待ち時間が多くなってしまうんです。
なので、基本的に事前に整理券を確保する必要があるわけですが、開園直後にすぐ埋まってしまう状態です。またアトラクションを優先的に体験できる有料のプレミアムパスでかなりの枠が埋まっているため、プレミアムパスを持っていない来園者の待ち時間がより長くなってしまいます。もちろん、今はオープンしてから日が浅いので多くの人が押し寄せているという現状もありますが」