■先に“橋本環奈と山田涼介”ありきだった?

“原作とイメージが違う”――。漫画が実写化する際に必ず出る話だが、ドラマ制作会社関係者はこう分析する。

「TBSサイドとしては、高視聴率が取れる強いキャスティングをしたかったはずです。だからこそ、昨年の『NHK紅白歌合戦』で司会を務めたり、同年9月に『日経XTREND』が発表した『Z世代(※1996年から2012年に生まれた世代)タレントランキング』で1位となった橋本さんを主演に据えたかったと考えられる。

 そして、TBSは『日曜劇場』がいい例ですが、民放ドラマでは最強の局。事務所に対するキャスティング権も非常に強く、他局と比べかなり先々まで押さえることができるといいます。もしかしたら、今回の『王様に捧ぐ薬指』も、まず橋本さん、そして山田のスケジュールを押さえて、その上で、どんな作品にするのかは後づけで行なわれた可能性もあるでしょうね」

 原作のわたなべ氏とスタッフによる共同ツイッターアカウントでは、橋本と山田のキャスティングに関しては“美男美女”として非常に好意的ではあるものの、

《原作漫画をベースに実写化ならではのオリジナル要素が満載との事なので、先生始めスタッフ達もどんなお話の展開になるかさっぱり解っておりません》

《綾華の弟…確かに私も存在知らないな!いたっけ?誰だっけ状態ですが、そこはドラマという事で私も待ちます》

 と、原作と話が違うことについて明確に言及している。

 ちなみに“綾華の弟”を演じるのは、山田と同じくジャニーズタレントのなにわ男子長尾謙杜(20)。そのため、“山田と抱き合わせでキャスティングされたのでは?”という声も出ている。