■制作統括・倉崎憲の熱意からのキャスティングか

 久保は『どうする家康』では、織田信長岡田准一/44)の娘・五徳役で出演。徳川家と織田家の間で揺れる複雑な立場にいる役を演じた。特に一筋の涙を流すシーンや、恐怖で目を見開くシーンなど“目”の演技が話題に。《目の表現力が凄い!》《アイドルのしていい表情ではなかったしアイドルのして良い目じゃなかった 最高すぎる》といった声が寄せられるなど、高く評価された。

「映画にも積極的に出演していて、今年3月20日公開の主演映画『ネムルバカ』での演技も話題になりました」(前出の女性誌編集者)

※画像は『あんぱん』公式Xより

『ネムルバカ』は、バンド活動に精を出す女性大生・鯨井ルカ(平祐奈/26)と、その大学の後輩で、女子寮でルームシェアをしている入巣柚実(久保)の友情と別れを描いた青春作品。

「久保さんは、これといってやりたいこともなく、宙ぶらりんになっている悩み多き大学生を好演。居酒屋で泥酔してだらだら過ごすシーンや、ルカ(平)に複雑な本心をぶつけるシーンなど、非常にリアルな演技をしていました。同作は漫画家・石黒正数氏による作品(徳間書店)が原作ですが、原作ファンからも好評でしたね。

 そうした“キャリアのある”方ですから、『あんぱん』でも素晴らしい演技を見せてくれるのでは――と、期待する視聴者は多いですね」前同)

 久保の『あんぱん』出演には、

《徐々に役者としてもアイドルとしても評価されて今回の抜擢があったのかなと思うと本当に嬉しくて嬉しくて》
《乃木坂公式のアー写じゃなく「女優 久保史緒里」のアー写が使われてて嬉しい、本当におめでとう》
《オファーをされるって本当に凄い事だし朝ドラスタッフさん達が久保史緒里の歌声や演技を相当見てのオファーだから凄い事だよ》

 といった、喜びの声が多く寄せられている。

『あんぱん』の制作統括である倉崎憲チーフプロデューサーは、《歌声の披露もあるこの白鳥玉恵役は、歌もできて芝居もできる方が良いなと想像した時に、久保さんが朝にもピッタリだと思いオファーさせていただきました》と、起用理由をコメントしている。

「倉崎氏は、これまでも『あんぱん』出演者のキャスティングについて、毎回、強い情熱を感じさせるコメントをしてきました。ミセスの大森さんの起用理由も、話題性や知名度で選んだわけでないことを明らかにしています」(同)

 倉崎氏は8月4日配信の『シネマトゥデイ』にて、ミセスの音楽劇ふうライブツアー『The White Lounge』(23年12月~24年3月)を鑑賞した際、そこでの大森の姿に強い衝撃を受けたと説明。

《大森元貴という才能を目の当たりにして、役者としての大森さんの芝居を見たい! このタイミングを逃すと一生後悔する! と思い、翌日すぐ、役者・大森元貴として『あんぱん』に出演していただきたいと打診しました》

 と、熱いコメントを寄せた。

「そういった経緯で起用された大森さんに加えて、一般層の知名度はまだ低いながらも抜群の演技を見せる藤堂さん、実績を積み重ね、初の朝ドラ出演を果たす久保さん。彼らが『あんぱん』で、今後さらに視聴者に驚きを与えてくれるのは間違いなさそうです」(同)

 残る放送日数はおよそ1か月半の『あんぱん』。3人の演技、が人気朝ドラに驚きとクオリティをもたらしてくれそうだ。