■「女子アナは上質なキャバ嬢」発言に批判殺到

 フジテレビは7月6日、中居氏の女性トラブルに端を発した問題を検証する番組『検証 フジテレビ問題~反省と再生・改革~』を放送。

 番組は、中居氏と元アナウンサーのトラブルに対応した佐々木恭子アナウンサー(52)、港浩一元社長(73)、大多氏のインタビューを交えながらCMなしで1時間45分にわたって放送された。

 調査報告書には《性別、年齢、容姿などに着目した取引先との会合に問題がある》という指摘があり、大多氏主催の会合に参加した女性アナウンサーも検証番組の取材に顔を隠し、音声を加工した状態で証言。

 同女性アナウンサーは「仕事がなければ拒めないですし、会合が先に予定として入った場合、仕事のスケジュール上に入れるように」と指示があったと明かし、大多氏が常々口にしていた“言葉”が忘れられないとも告白。

「“女性アナウンサーは上質なキャバ嬢だ。ホステスで売れるアナウンサーがいいアナウンサーだ”というのをいつもおっしゃっていました」

 とその言葉を明かした。

 この言葉の真意について聞かれた大多氏は、「言葉の選び方が悪いということですね。私の……はい。なんかそこだけ取り上げて、えー……うーん……」と言いよどみ、「言葉の選び方が悪いということです。そんなふうに本当に思ってないですし」と釈明した。

「いつもおっしゃっていた」という女性アナの証言については「記憶にない」と即答し、「ないですけど、記憶されている方のほうが絶対記憶されていると思うので、否定は全くしないです」と語った。

 この大多氏の言葉に対し、

《女子アナは上質なキャバ嬢だってよ。気持ち悪っ》
《気持ち悪い言葉遣いだ》
《フジテレビって、本当に気持ち悪い会社だってよくわかった》

 と厳しい意見が殺到することとなった。

「その言葉通り、気軽に女子アナに声をかけて、フジテレビ制作のドラマや映画によく出ていた福山さんを“接待”していたということですよね。

 1月22日、系列局のカンテレ社長だった大多氏は新年社長会見を行ない、中居氏の女性トラブルについて厳しく言及していましたが……第三者委員会の調査報告書により、港氏とともにフジテレビのハラスメント体質を体現していたのが大多氏自身だったことが露見したんですよね」(前出の芸能プロ関係者)

 テレビカメラ6台、27社48人の報道陣が詰めかけた1月の会見で大多氏は《ある種の衝撃を私は受けました。とにかくこれは、この女性のケア、プライバシー、人権、精神のケアというのを本当に「どれだけしっかりとやらなければいけない」というふうに強く思ったのを覚えております》と中居氏の女性トラブルについてコメント。

《大変重い案件でありますので、これは社長には上げないといけない。僕までで止めとくこともですね、考えられなくもないですけど……。「知っている人が増えるということは避けたほうがいいのか」というような考えもありましたが》とし、トラブルは把握した当日に《私の判断で港社長に上げた。その日のうちに上げたような記憶があります》と明かしていた。

 さらに、中居氏について《中居を守ろうとか、そういう意識はなかった》と明言し、「怒り? そう取っていただいて結構です」とまで語っていた。

「そう言っていた大多氏ですが、それから約3か月後には第三者委員会の報告書で、大多氏の対応に大きな問題があったと指摘をされ、4月4日付けでカンテレの社長を辞任。そして、7月の検証番組では報告書にもあった大多氏の会合の実態が明るみになったと。

 今になって振り返ると、1月の大多氏の会見での言葉は軽薄にも思えてしまいますよね……。一方で、大多氏は稀代のヒットメーカーでもありました」(前同)