■鳥居の赤は羊の血!?
興味深いのは、ユダヤ教の旧約聖書にある、出エジプト記に由来するという説です。玄関の2本の柱と鴨居に羊の血を塗ったという儀式が描かれているんですが、それが赤い鳥居の形と似ているからです。
ちなみに、なぜ羊の血を塗ったのか――。かつてイスラエルの民がエジプトで奴隷にされていた頃、民を解放するため、イスラエル民族の神「ヤハウェ」が夜間にエジプトを行き巡り、国中の人間とその家畜の初子(長男)の命を奪います。
その際、「ここはイスラエルの民が住んでいる家ですよ」と家の前に印をつけ、ヤハウェが通り過ぎるようにしました。その印が、小羊の血だったわけです。
鳥居の赤は羊の血――!? まさかと思われるかもしれませんが、日本の神社と、ユダヤの宗教儀式には不思議な共通点が多く、古代イスラエルの神殿にも、神社の手水舎や賽銭箱に似たものが置いてあったそうです。
また、日本の神社には、「勾玉・神鏡・神剣」の3種の神器が継承されていますが、実は、旧約聖書に登場する“契約の箱(アーク)”にも3種の神器が納められていたと言います。
もちろん、これらはあくまで仮説にすぎませんが、そうした視点から眺めてみると、鳥居という文化が海外から来たという説も、あながち的外れではないと、私は思います。