■評論家が指摘する“堺雅人・菅野美穂夫婦”ルート
第1子出産後、単発ドラマや映画の仕事が多かった宮崎。それが4児の母になってからの、この躍進ぶり――芸能評論家の三杉武氏はこう解説する。
「確かに、宮崎さんは一時期、露出が減っていた時期がありましたね。家事や育児に集中していたのかもしれませんが、もしかしたら今後は、岡田さんの方が家事や育児に力を入れることになるのかもしれません。2018年12月に2児の母親となった菅野美穂さん(47)、その夫である堺雅人さん(51)のような感じになっていくのではないでしょうか」(三杉氏、以下同)
堺・菅野夫婦は、堺が主演ドラマなどの撮影中に、菅野は仕事をセーブして育児を担当。それが終わったら、今度は菅野が仕事を再開し、堺が育児を――というローテーションで子育てをしていると言われている。
「堺さん夫婦もそうですが、岡田さんと宮崎さんはCMの仕事でも稼げるトップクラスの芸能人ですからね。そういう意味でも、似た流れになるのでは、と考えられます」
7月24日から、宮崎が広瀬すず(27)と共演している『マクドナルド』のCMが公開されているが、これも妊娠中の時期に撮ったと言われている。
「ドラマ撮影に関しても、最近では子育て中の俳優に配慮して、撮影時間を深夜帯にしないようにするとか、昔に比べると労働環境が改善されたところもある。これも、宮崎さんの女優業再開の追い風となっているところはありそうですね」
実例としては、石原の主演作『Destiny』(テレビ朝日系/24年4月期)は、石原が22年4月に第1子出産を報告してから初の連ドラだったが、育児に忙しい石原への配慮で、撮影は23年夏に行なわれた。
また、三杉氏は、宮崎が出産後、長らく露出が減っていたことについて、こう話す。
「宮崎さんは『篤姫』(2008年)で大河ドラマの主演を張ったこともある、役者としての格がトップクラスの人ですよね。上野樹里さん(39)や井上真央さん(38)もそうですが、制作サイドが“中途半端な役をやらせるわけにはいかない”という流れになり、逆にオファーをかけづらくなってしまう、ということがあるんです。
また、結婚当時は、夫の岡田さんは旧ジャニーズ事務所のタレントだった。第1子妊娠発表のやり方を考えても、これまでは、夫の事務所サイドに気を遣っていたところがあるかもしれません」
宮崎の第1子妊娠は、旧ジャニーズ事務所が、報道各社にファックスを送ったことで公表された。
「当時の岡田さんは、旧ジャニーズでも俳優として、アイドルグループ・V6のメンバーとしてバリバリ活躍していたこともあり、妻である宮崎さんには、さまざまな“枷(かせ)”があったのでは、とも言われました。
しかし、V6は21年11月に解散したし、岡田さん個人も、23年11月末に旧ジャニーズ事務事務所から独立。それによって、枷が消えたことも、宮崎さんの女優業再開に影響を与えたのではないでしょうか。
そしてやはり今後は、堺・菅野夫婦のパターンになると考えられます。旦那さんが家事育児に協力的でなければ、このような仕事のやり方は難しいですからね」
4児の母とは思えない不変の若々しさで、ハードスケジュールなドラマ撮影に臨むと見られている宮崎。母は強し――。
三杉武(みすぎ・たけし) 芸能評論家
早稲田大学を卒業後、スポーツ紙の記者を経てフリーに転身。豊富な人脈をいかし、芸能評論家として活動している。多くのニュースメディアで芸能を中心にしたニュース解説を行ない、また「AKB48選抜総選挙」では“論客”とて約7年間にわたり総選挙を解説してきた。