■きわめて自然なキスマイ・藤ヶ谷太輔の参戦

 また、三宅(吉田芽吹/34)や倉橋(金本勇利/29)など、警察内の内通者は誰かという考察もあるが、シリーズのパターンとして、身内に裏切り者がいるのはほぼ確定だろう。いちおう武装集団の正体明かしがトピックにすえられているが、正体がわかっても人物の背景などは事後説明なので、「へ~」以上の驚きはない。考察が数字に結びついたということはなさそうだ。

 ではストーリーはどうかというと、中盤にきて粗雑さが加速しているように思える。《伊吹が輪入道の肩を撃って止めたら良かったんだよ》など、バスジャック事件での武蔵は悪くないとの指摘があるが、本当にその通り。なぜ伊吹は武蔵に反発しているのだろうか? のっぺらぼうにハメられた輪入道が、爆弾を抱えてバスジャックするという展開もよくわからない。そこにバスがあったから、なのだろうか?

 結局、視聴者を引き付けているのは、櫻井と菊池の共演、キャストの力ということだろう。今作では『潜入兄妹 特殊詐欺特命捜査官』(同局系)の詐欺チームのリーダー・高津美波(入山杏奈/29)が、本作で妖の化け猫として登場。2作の世界線がつながっていると判明したことで、『潜入兄妹』で鳳凰役を演じた藤ヶ谷太輔(38)の参戦が期待されているが、これも現実味を帯びてくる。

 X上でも、《潜入兄妹とのコラボはやはり鳳凰・藤ヶ谷くんの出演も期待したい》《「潜入兄妹」繋がりで化け猫の高津美波(入山杏奈)が出てきた事の意味…傀儡師なのか何なのか分からないけど、鳳凰(藤ヶ谷太輔)あたり出てくるんじゃないかな》などと、今も期待の声が多く寄せられているようだ。

 ストーリーは二の次で、なにより意外なキャスティングがウリなのだから、1人より2人、2人より3人のメジャーキャストという考えは、本作にふさわしいように思える。櫻井と菊池と同じSTARTO ENTERTAINMENT所属で、Kis-My-Ft2のメンバーである藤ヶ谷の登場は濃厚かもしれない。(ドラマライター・ヤマカワ)

■ドラマライター・ヤマカワ 編プロ勤務を経てフリーライターに。これまでウェブや娯楽誌に記事を多数、執筆しながら、NHKの朝ドラ『ちゅらさん』にハマり、ウェブで感想を書き始める。好きな俳優は中村ゆり、多部未華子、佐藤二朗、綾野剛。今までで一番、好きなドラマは朝ドラの『あまちゃん』。ドラマに関してはエンタメからシリアスなものまで幅広く愛している。その愛ゆえの苦言もしばしば。