もう9月!! いいよいよシーズンも大詰め。日本野球もメジャーも一挙にまとめて現在進行形の裏話を公開。
【記者プロフィール】
A氏 スポーツ紙一筋30年の大ベテラン。球団上層部にも数多のパイプ。
B氏 球団職員から記者へと転身。グラウンドレベルの情報に自信あり。
C氏 スクープは足で稼ぐが信条の週刊誌記者。大リーグ事情にも精通する。
――田中将大(36)が、日米通算200勝にようやく王手をかけましたね。
A なんとか、あと一つ勝ってもらって、今季限りでスパッと引退というのが一番いいんじゃないかな。
B 巨人のフロントも同じ。“甲子園が舞台のCSファイナルでの登板を花道にしたい”と言ってましたよ。そもそも、巨人からすれば獲ったのは温情でしたから。
C とはいえ、ここにきてグリフィン(30)が故障したり、先発事情は苦しい。マー君の最後のご奉公に期待せざるをえないのも事実。
A 200勝して記念グッズの販売でも貢献してほしいはず。ただ、グッズ担当者は「坂本勇人(36)や長野久義(40)らには遠く及ばない」と言ってましたから。
B その2人はさすがに別格。もし同時に引退なんてことになれば、興行的にも痛い。今の巨人は、ただでさえスター不在ですからね。
C 不在と言えば、甲斐拓也(32)がケガで離脱。そもそも、以前から岸田行倫(28)が先発マスクを被ることも多くなっていたけど。
B 阿部監督は甲斐の外角が多い配球に不満を持っていたんです。「ちょっと弱腰なんだよなあ」とこぼしてましたから。
A 阿部監督、現役時代は自分もさんざんリードに対して文句言われていたからか、配球には厳しいね(笑)。
C グリフィンは神経質で有名だけど、彼が全幅の信頼を置いているのが岸田。岸田は打撃がいいし、使わない手はないよ。
B そう、結局は打撃力です。半ば干された格好の門脇誠(24)にしても、結局は打てないから使われないだけでしょう。
A 門脇は吉川尚輝(30)の不在を埋める形で不慣れな二塁守備をして、エラーを連発。マー君の199勝目をエラーでフイにした8月13日の試合後は、阿部監督にも無視されて、かわいそうなくらい落ち込んでました。
――メジャー挑戦が噂される岡本和真(29)の動向については、どうですか?
B 球団との間で、どんな約束があるか分からないけど、球団関係者は「個人的には来季だけでもいてほしい」と言ってましたよ。
A まぁ、今季の彼がフル回転なら、一も二もなく渡米って結論にはなったはず。ただ、さすがにあれだけの大ケガをした直後。個人的にも、今オフは残留するんじゃないかと思うけど。
C どうですかね。ドジャースのゲレン・カー副社長が神宮を視察したとか、村上宗隆(25)関連のメジャー報道が目立つのは、単に最下位のヤクルトにはそれしか話題がないから。日本に常駐するメジャーのスカウト陣が、神宮にだけ行って東京ドームには行かないなんてことはないですし。
B それはそう。他球団にも増して、巨人は情報統制が厳しい。岡本の動向は最もセンシティブな話題だし、本当のところは番記者たちも分からない。
A しかし岡本が行かないとなると、確定的なのは村上ぐらい?
C あとは西武・今井達也(27)ぐらい。先輩・山本由伸(27/ドジャース)の渡米時に「あと2年は我慢しろ」との口約束を交わしたとされるオリックス・宮城大弥(24)あたりがどうなるか。
A 今井はともかく、宮城はさすがに引き留めるんじゃない? 「親友の佐々木朗希(23)も、あんなに苦しんでる。今行っても、いいことない」とかなんとか、うまいこと言って(笑)。
B いくらポスティングを容認している球団でも、他の選手への示しもある。日本ハム・伊藤大海(28)にしたって、今オフはさすがにないと思いますよ。大谷翔平(31/ドジャース)も同じ在籍5年での渡米でしたが、彼と伊藤では事情も“格”も違いますし。