■「検証番組でも証言」佐々木恭子アナ復活に寄せられる期待

 佐々木アナを巡っては今年1月、件のトラブルに遭った被害女性Aさんの相談に真摯に対応できていなかったとも報じられ、世間から厳しい声も寄せられることになってしまった。

 しかし、3月31日にフジテレビなどが設置した第三者委員会が公表した報告書では、被害女性Aさんの体調を考慮するという観点から連絡窓口は佐々木アナに一本化されていたことが明らかに。《(佐々木アナに)課せられた役割は管理職の職責を超えるものであり、会社の対応は不適切だった》と指摘された。

 7月6日に放送された検証番組『検証 フジテレビ問題~反省と再生・改革~』にVTR出演した佐々木アナは、Aさんが退社の意向を伝えた当時について「私は女性が退職する日を見送った時の光景っていうのは忘れないですよね」と固い表情で振り返った。

 また、「1人の女性が尊厳を傷つけられて、復帰を目指していたけれども。ある種、時間が経てば経つほど“本当に絶望して辞めざるを得なかったんだ”っていうことを、非常に重く受け止めています。“このことがきっかけで1人の女性が好きな仕事を辞めなきゃいけないんだ”ってのはすごく思いました」と心境を明かした。

「Aさんのケアを担当した佐々木アナですが、トラブルに巻き込まれるような形で厳しい声が寄せられてしまったんです。ただ、トラブル勃発当時からフジテレビ局内では彼女に同情する声は多かったですし、第三者委員会の報告書と検証番組で世間も“佐々木アナも被害者の1人ではないか”という見方になりました。

 7月の検証番組で証言したことで“いったん整理がついたのではないか”とも言われ、仕事ができる女子アナが不足している現状を受け、佐々木アナを番組のMCや進行などの重要な役割に起用するべきではないか、番組を任せられるのは彼女しかいないのではないか、という空気感が盛り上がりつつあるといいますね」(前出の制作会社関係者)

 佐々木アナは長らく朝の情報報道番組『とくダネ!』のサブMCを担当したほか、『ワイドナショー』や『Live News イット!』などでもキャスターを務めるなど、アナウンサーとしての実力は誰もが認めるところだろう。

「佐々木アナは、7月10日付の人事で『編成総局編成局アナウンス室部長』から『コーポレート本部アナウンス局次長』に昇進。管理職ではありますが、“今こそ佐々木アナに現場へ戻ってもらわないと制作の現場はしんどい”と、フジテレビ内部はなっているそうですよ」(前同)

“中居氏・フジテレビ問題”によって長らく表舞台から姿を消していた佐々木アナだが、秋の改編以降、アナウンサーとして再び活躍することになるのだろうか。