浅草キッドの玉袋筋太郎が、“昭和オヤジ”としての矜持とユーモアを胸に、同世代にエールを送る人生コラム。ともに令和を生き抜く、イケてる“老Guy”を目指そう。
前回に続いて「若者の〇〇離れ」問題。一番深刻なのは、“米離れ”だよな。
早場米の価格が5キロ7000円台という報道もあって、もはや銘柄米は完全に嗜好品となってしまった。
庶民はカリフォルニア米か、古米しか食べられないというのは悲しすぎる。
それはやっぱり政治が悪い。せめて米作ぐらいは税金を投入して農業を守らなきゃ。もう何十年も農家をないがしろにしてきたわけだから、そのツケなんだよ。
お米にまつわる言葉はいろいろあって、新人のことを「新米」と言ったりする。相撲用語でお米はお金を表し、「米びつ」は、実力や人気がある稼ぎ頭の力士のことを言う。他には面積を表す「平米」だったり。直接米という字を使わなくとも「青田買い」「飯の種」「冷や飯を食う」「同じ釜の飯を食う」「絵に描いた餅」「糠喜び」「糟糠の妻」などなど。
ざっと考えても、これだけ出てくる。お米が、いかに生活に密着してきたかだよ。
「私の血はワインでできている」と言ったのは川島なお美だけどさ、日本人の血は間違いなく、お米だ。
もしも、世界的な天候不順で飢饉が起きたら、食料をほぼ輸入に頼っている日本は干上がってしまう。それは小学生でも分かる。