横浜流星(28)主演のNHK大河ドラマべらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』の第36回「鸚鵡のけりは鴨」が、9月21日に放送される。14日放送の第35回「間違凧文武二道」は、歌麿(染谷将太/33)ときよ(藤間爽子/31)が心を通わせるシーンが絶賛された。

 同ドラマは、町民文化が花開いた江戸時代中期を舞台に、名だたる浮世絵師を世に送り出した“江戸のメディア王”で、日本のメディア産業、ポップカルチャーの礎を築いた“蔦重”こと蔦屋重三郎(つたや・じゅうざぶろう)の波乱万丈の生涯を描く。物語は後半戦に向かい、中盤を盛り上げた作家陣の退場が見えてきた。

 第35回は、喜三二(尾美としのり/59)が書いた、定信(井上祐貴/29)の政を茶化す黄表紙『文武二道万石通』が大ヒットする。しかし、これを目にした定信は自分の政が認められたと勘違い。ますます改革を加速させ、弓術指南所の設置や湯島聖堂の改修に乗り出していき、蔦重は複雑な気持ちになる。

 一方、歌麿はかつて廃寺で絵を拾い集めてくれた、洗濯女のきよと再会。耳の不自由なきよに心惹かれ、所帯を持ちたいと思う。歌麿はきよを連れて蔦重のもとへ。きよとの結婚の報告をすると、石燕(片岡鶴太郎/70)の遺作に触発されて描いた笑い絵(春画)を渡し、買ってほしいと告げ……という展開。

 X上では、《耳が聞こえず話せないおきよを、藤間爽子さんがやってるのもなるほどだ。言葉ではなく表情や仕草で表現する役だから舞踊家にぴったり》《ニコニコ嬉しそうにしてる表情からも穏やかな人柄を感じるきよさん、歌麿の頬が緩むのわかる》などと、再登場した藤間の見事な演技に絶賛の声が相次いだ。