俳優の吉沢亮(31)が主演、横浜流星(28)が準主演の映画『国宝』(6月6日公開)の興行収入が142億円を超え、観客動員数1000万人を突破したことが9月16日、発表された。
映画『国宝』は、吉田修一氏(56)による同名小説(朝日新聞出版)が原作。任侠の家に生まれながら、歌舞伎名門の当主・花井半二郎(渡辺謙/65)に引き取られ、芸に人生を捧げた男・喜久雄(吉沢)の50年を描く一代記。物語は半二郎の跡取り息子・俊介(横浜)との“ダブル主人公もの”のような構成になっている。
実写の邦画が興収100億円を突破したのは22年ぶり。さらに、アニメを除く邦画作品の歴代興収1位は『踊る大捜査線 THE MOVIE2 レインボーブリッジを封鎖せよ!』(2003年)の173.5億円だが、『国宝』はすでに歴代2位。現在も上映館数は多く、『踊る大捜査線』超えて歴代1位に輝く、という未来が現実味を帯びつつあるようだ。
「映画『国宝』の配給元である東宝は、同映画の上映をこれからも変わらず続けていき、上映館数も減らすつもりがないと聞こえてきていますね。上映から3か月以上過ぎても客足が絶えない空前の大ヒットですから、その判断も納得ですよね。
そんな超ヒット映画『国宝』を巡っては、今後、興行収入とは別のところでも莫大な“お金”が発生すると言われているんです。というのも、これだけの大ヒット作品は各配信サービスでの“争奪戦”が繰り広げられることは必至ですからね」(芸能プロ関係者)
近年では、大ヒット映画が上映終了後、NetflixやAmazon Prime Video(アマプラ)、U-NEXTなど大手動画配信サービスによって「独占配信」されることが増えている。
最近の映画で言えば、高橋一生(44)主演の『岸辺露伴は動かない 懺悔室』(5月23日公開)は、9月12日からアマプラで独占配信が開始された。
また、U-NEXTはTBSホールディングスの持分法適用会社ということもあり、TBSドラマから派生したSnow Man・目黒蓮(28)主演の『劇場版 トリリオンゲーム』(2月14日公開)の独占先行レンタル配信が、9月5日から開始された。