今田美桜(28)が主演、北村匠海(27)が準主演を務めるNHK連続テレビ小説『あんぱん』が、9月22日から放送される第26週「愛と勇気だけが友達さ」で最終回(130話)を迎える。平均世帯視聴率(ビデオリサーチ調べ/関東地区)は17%台を連発して好調だが、最終盤に来て盛り上がりに欠ける展開になっている。
同ドラマは、漫画家・やなせたかしさんと妻・小松暢(こまつのぶ)さんをモデルに、何者でもなかった2人があらゆる荒波を乗り越え、“逆転しない正義”を体現した「アンパンマン」にたどり着く、柳井のぶ(今田)、嵩(北村)夫妻の軌跡を描く。物語は、残すところあと5話となっているのだが――。
第25週「怪傑アンパンマン」(9月15~19日)は、ついに刊行された絵本『あんぱんまん』は売れないまま。それでものぶは、子どもたちに読み聞かせを続ける。嵩は雑誌『詩とメルヘン』の編集長としても多忙な中、八木(妻夫木聡/44)に読者層を広げるためだと、「アンパンマン」の雑誌連載を提案される。
一方、たくや(大森元貴/29)は、『怪傑アンパンマン』のミュージカル制作に動き出す。準備は順調に進んだが、まだ世間での「アンパンマン」の知名度は低く、チケットが売れない。のぶは蘭子(河合優実/24)と草吉(阿部サダヲ/55)が働くパン工場を訪ね、あんぱんを焼いてほしいと頭を下げ……という展開。
どうも、物語の後半に入ってから、のぶが完全に嵩のバックアップにまわって、いまひとつ盛り上がっていない感がある。のぶは忙しい嵩を励ますばかりで、SNS上では、《最近のあんぱん、主人公であるのぶがアンパンマンのブレイクに貢献したことにしておかないと、という都合がむき出しでは》などと、違和感を覚える声もあった。